Charles Lloyd「Voice In The Night」ECM(ECM 1674 559 445-2)'99 -Germany 

    Charles Lloyd(ts),John Abercrombie(g),Dave Holland(b),Billy Higgins(ds,perc)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか 系の中間 
  ○R&B         & nbsp;       ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系 
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系         □カリプソ系) 
  ○ユーロ系         & nbsp;  ●JAZZ系          ○JAZZと FUSIONの中間系 
  ○ブルース系          ○ロック系   ●ECM系

 チャールズ・ロイドは60年代にキース・ジャレット、ジャック・デジョネットを擁したグループで一時代を築き、80年代になって再び脚光を浴びたのが先日亡くなったミッシェル・ペトルチアーニを擁したグループでした。その後はECMで数年に1枚のペースでCDを出し、地味ながらボボ・ステンソン(p)などとsax,p,b,dsのカルテットで活動してました。今回はいつものピアノでは無く、ギターをバックに入れたsax,g,b,dsの編成の作品です。

 ところで今回の編成は見方を変えるとsax+ギター・トリオで、このギター・トリオこそはジョン・アバークロンビー、ディブ・ホランド、ジャック・デジョネットのバンドGATEWAYのメンツであることに気付きます。しかし、このセッションにドラムはジャック・デジョネットでは無くてビリー・ヒギンズが加わってますが、実はロイドはキース、デジョネットといさかいを起こしていたため、もしかしたらデジョネットが拒否し、代わりにヒギンズが加わったのではないかと推測できます。ですので元々のコンセプトはチャールス・ロイド+GATEWAYであったのでしょう。それを裏付けるようにアバンクロンビーのギターが秀逸で、ソロにバックに彼のギター・ワークの魅力を発揮してます。また、ディブ・ホランドのがっしりしたベースも健在だし、ヒギンズもそのサポートに良いプレイをしてます。やはり、今回のバックは強力です!!(これでデジョネットまで参加してたら・・・?)

 また本作の目玉として演奏曲にはなんとキースとの共演でも有名な"forest flower"が再演されてますし、タイトル曲になった"voice in the night"もキースの居た頃の曲です。それと数年前の曲ですが、非常にスピリチャルで名曲と思っていた"requiem"も再演されてます。やはり、この3曲は聴きどころでしょう。

 ところでチャールズ・ロイドのsaxはかなり癖があって、人によって好き嫌いが分かれるかもしれませんが、そのスピリチュアルな演奏には打たれます。何年か前に友人宅で"requiem"のオリジナル・バージョンを聞かせてもらって以来、あまり雑誌等で取り上げられないのこsax奏者には一目置いてます。(多分、多くは既に過去の人に思っているのでしょうけど。)

# 誰にも薦める訳では無いですが、聴くほどに味が出てくる1枚です。(TKO)

   
Slow               Speedy
Light               Heavy
Mellow               Hard
Lyrical               Cool
Melodious               Out of melody/code
Conservative             Progresseve/Tricky
Ensemble               Interplay