本田 雅人 「Growin'」 ビクターエンターテイメント(VICJ-60238)'98 - Japan

本田雅人(FL,as,ss,ts,EWI,g.key)鳥山雄司(g)梶原順(g)森村献(p,org)和泉宏隆(p)青木智仁(b)清水興(b)須藤満(b)山木秀夫(ds)石川雅春(ds)東原力哉(ds)則竹裕之(ds)
○骨太いストレート系  ●明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B系 ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系               ( □ブラジル系           □サルサ系  □カリプソ系 )
○ユーロ系                 ○JAZZ系             ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系 ●ハイパーサックス系

 今年2月にT-スクェアを脱退した本田雅人が、ようやく待望のソロを出しました。とにかくすごい。プレイヤー、作曲家、アレンジャーとしての本田雅人の実力をまざまざと見せつけられた感じです。今年出たアルバムの中でもひさびさに「スゴイ」作品です。  T-スクェア時代は、本田雅人といえば複雑でパワフルなノリの曲がトレードマークになっていました。しかし、このアルバムはそっち系の曲だけではなく、ほのぼのとしたノリの曲もかなり入っています。時々「これって、中山美穂の『遠い街のどこかで』に一瞬ソックリだよね・・」と思ってしまう箇所があったりして。要は、ポップスに近いつくりの場所もあって、覚えやすく歌える曲も多いです。  とはいえ本田雅人、キメキメ系難曲もバラードも入ってます。「サックスのためのソナタ18番(おはこ)」などは、目のまわるような超絶技巧をイントロで使ったかと思えば楽しげな8ビートになり、途中でいきなりビッグバンド風4ビートになる・・・など、本田雅人の人一倍多い引き出しが堪能できます。  EWIも吹いてるし、ギターも弾く、キーボードも弾く、ドラム・ベースの打ち込み曲もあったりして、かなりの部分を本田雅人が自分で演奏しているのもビックリ。T-スクェア時代にとんでもなくハイクオリティのデモテープを持参して周囲を驚かせたという話はよく聞きましたが、そりゃそうだったんだろうな〜と思っちゃいました。  参加ミュージシャンの多彩さも魅力的。特にギターの鳥山雄司の音は、本田雅人の世界と相性がぴったりです。ピアノの和泉宏隆とのデュオは、「Mirage」をほうふつさせる出来映え。このふたりのデュオというのは、もはやひとつの世界を作り上げたといっていいと思います。東原力哉の野性味あふれるプレイ、森村献のモントゥーノなども印象に残りました。
☆T-スクェアファンは、絶対買うことをおすすめします。絶対っっ!!(美芽)
   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                   Interplay