国府弘子「Diary」ビクター(VICJ-60210)'98 - Japan
       国府弘子(key)   八尋洋一(b)   村石雅行(drs)   杏里(vo)   梶原順(g)   大坪稔明(syn)   斉藤ノブ(per)   赤木りえ(flt) etc. 
    ○骨太いストレート系     ●明るく爽やか系 ●骨太系と爽やか系の中間
  ○R&B                  ○ブラック系    ●歌物・NAC/AOR 系
  ○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系    □カリプソ系)  
   ○ユーロ系            〇JAZZ系     ○JAZZとFUSIONの中間系
  ○ブルース系         ●ロック系
  実は彼女の作品を買ったのは初めてです.女性ピアニストというイメージが甘ったるいココアを連想させ、どうも触手が延びませんでした.
  今回、聴いてみようと思ったのは、TKOさんの大西順子のレビューを見て、「面白そうだなぁ」と思って、買ったら間違って買ってしまったという理由です.
  間違って買ってしまいましたが、これ面白いサウンドですねぇ.サウンド全体は80年代初期の頃の様な、シンプルなサウンドで.生ピ中心ですが、スタイルはベノア程、甘くなくリチャード・ティー程リズミックで大胆ではないにせよ明るいピアノ.この二つを足して2で割った様なサウンドです.初期のFusionによくあったパターンで、ポップスをFusionに仕立てるというパターンもやっておりBeatlesを取り上げてます. 「Drive My Car」ではホーンセクションを入れて派手なファンキーなサウンドに仕立て、「Lucy in the sky」では生ピの繊細な面を生かして4ビートのリズムをうまく取り入れ、組曲の様な構成でアレンジが凝っています. 5曲目ではなぁ〜んとびっくり、EL&Pの「タルカス」をやっているじゃぁありませんか.これがかっこいい!! 他にも杏里をフューチャーしたパトリース・ラッシェン「Remind Me」のカヴァーをやっていて、他5曲はオリジナルで構成されています. カヴァーは、自身のアイディアが生かされて面白く聴けたのですが、オリジナルになると途端にパワーダウンして、平凡なサウンドになってしまうのが残念ですねぇ.これ、LA系のキーボードプレイヤーの作品に一杯転がっている様なサウンドでオリジナリティと個性を感じない作りですねぇ. カヴァーで取り入れたアイディアをオリジナルでも大胆に取り入れ、オリジナリティを強調すれば良かったのに、惜しいことしたなぁ、、、
☆でもオリジナルは女性に受けそうなサウンドですネぇ(アスワン)
   
Slow                   Speedy
Light                   Heavy
Mellow                 Hard
Lyrical                   Cool
Melodious                   Out of melody/code
Conservative                   Progresseve/Tricky
Ensemble                   Interplay