Michel Camilo 「Thru My Eyes」
TROPI JAZZ(RMD 82067)`97 - Japan
Michel Camilo(pf), Anthony Jackson(b), John Patitucci(b), Horacio Hernandez(drs), Cliff Almond(drs), Lincoln Goines)(b)
title28800bps14400bps
A Night In Tunisia
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Copyright 1997 by RMM RECORDS & VIDEO CORP

    ○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ●骨太系と爽やか系の中間
  ○R&B 系           ○ブラック系    ○歌物・NAC/AOR 系
  ●ラテン系(□ブラジル系 ■サルサ系    □カリプソ系)
   ○ユーロ系        ●JAZZ系     ○JAZZとFUSIONの中間系
  ○ブルース系     ○ロック系    ●M.Camilo系

 今回の作品は有名な曲やスタンダードを彼流に弾くとどうなるか?? というべきコンセプトなんでしょうか??ハンコックの「Watermelon Man」「チェニジアの夜」「St. トーマス」等のお馴染みな曲を弾いてます. そういう意味で彼の「( 作曲した) 作品」を楽しむというより「演奏」と「アレンジ」を楽しむというべき作品です. バックのミュージシャンもD.ウェックルは参加していないものの彼の高速ラテンピアノのスピードに負けじ劣らないメンバーが揃ってます. 「Watermelon Man」では原曲のイメージを残して彼にしては珍しい(?) ゆったりとした弾き方. 「チェニジアの夜」では彼のピアノの本領発揮というべきスピードに乗ったピアノが醸しだす目まぐるしく変わる情景に目が回ってしまいそうな爽快感があります. 例えていうなら曲芸飛行機の中でどんちゃん騒ぎをしてチェニジアの夜の中を飛んでいる様なものでしょうか (^^;) 彼を好きな点として「アレンジ」の良さがあげられます. 例えばアイアート・モレイラの「TOMBO 」、これは原曲は実にシンプルな構成です. 彼流に弾けば原曲のイメージにこだわらないメロディが加えられあの様な出来になります. ちなみに原曲はサビをコードで弾く部分だけです. 「St. トーマス」でも「TOMBO 」程ではないにせよ彼流の自由なアレンジが加えられ原曲のシンプルな構成も、複雑とまでは言わないまでも面白く構成されています. どうもスピード、スピードと速さばかり強調してしまいましたが、しっとりとした曲もあり、流れる様なピアノソロの中に起承転結というべき構成があり曲を自分のものにしてその中での繰り広げられる自由な発想事態がこの作品の真骨頂と言えます.  ギターにせよ何の楽器でもそうですが、「速さ」「フレーズの複雑さ」だけで、作品又はミュージシャンを捉えているファンは多いんですが、それはプロとして当たり前の技量であって、本当に評価しなければならないのは「発想」にオリジナリティがあるかどうかだと思います. そういう意味でカミロ自身の発想で、彼自身の言葉で表現しているこの作品は、脳味噌錯乱級の評価をしたいと思います.
☆ 脳味噌錯乱級!!買いッ!!(アスワン)

SlowSpeedy
LightHeavy
Mellow Hard
LyricalCool
MelodiousOut of melody/code
ConservativeProgresseve/Tricky
EnsembleInterplay