KANKAWA 「KANKAWA B-3」Victor Entertainment(VICP-239)`96 - Japan

KANKAWA(Org.),Hiram Bullock(Gt.),Dennis Chenbers,Lenny White(Dr.), Anthony Jackson,Tony Lebin(Bass),Jon Faddis,Lew Solof(Tp.), David Sanborn,Chris Hunter(A.Sax),Ronnie Cuba(B.Sax)Joe Lin Turner, Corey Glover(Vo.) etc.
    ●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
  ●R&B 系           ●ブラック系    ○歌物・NAC/AOR 系
  ○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系    □カリプソ系)
   ○ユーロ系        ○JAZZ系     ○JAZZとFUSIONの中間系
  ○ブルース系     ●ロック系    ●オルガン系  ●ブラス系
日本を代表するオルガンプレーヤー,寒川敏彦の新作。
ニューヨークでレコーディングされたこの作品は,ワールドワイドな展開を 狙ったものでしょう。 その証拠に名前を「KANKAWA」と名乗り,拠点そのものをニューヨークへ移して活動しているそうです。
元々,ジャズオルガンの第一人者ジミースミスの元で修行を重ねた人であり,日本でも音楽学校を設立して後輩の育成にも努めてます。
さて、前作「CatClub」もニューヨークレコーディングでしたが,今回もディヴィドサンボーンやハイラムブロック、アンソニージャクソン、デニスチェンバース、ルーソロフといったミュージシャンを相手にファンキーなジャズロックを演奏しています。
1曲目が「St.Louis Blues」スクラッチノイズが混じったルーソロフのフレーズがサッチモを思い起こさせますが,そこに割り込んでくるハイラムのギターからジミヘンの「Stone Free」へつながります。本当にスリリングなオープニング。
その次もジミヘン「Hey Joe」この流れはギルエヴァンスオーケストラの名作「Plays The Music Of Jimi Hendrix」を思い起こさせます。
「Indy」というKANKAWA氏のオリジナルは歌入り。歌ってるのはディープパープルのジョーリンターナー。まさにハードロック(^^;、いや〜すんげー。
「Cat Street」でのサンボーンのブロウも僕個人として96年中に聴いたプレイでは恐らく一番いいのでは?
「Impression」はジョンコルトレーンのナンバーに歌詞を付けたもの。イントロのサンボーンに続きその後は8ビートになってジョーが歌い出すんですよね。しかもコーラス入りでBS&Tやシカゴを思い起こさせます。(^^;
「Green Onion」あ〜!ブッカーTジョーンズですね!改めて説明いらないっすね。ホーンズがまさにメンフィスソウルっぽくてカッコイイです。
しかしオルガンの持つ表現力の凄さを思い知らされました。シンセサイザーには真似できないあの音は,本当に魅力的です。
アメリカでは,ラリーゴールディング,イギリスではジェイムステイラーといったオルガンの名手が活躍してますが,KANKAWA氏も,まさに世界的なレベルで見ても遜色ないプレーヤーです。
☆日本が誇る世界の「KANKAWA」の気合の入った作品!(^o^)v (キクリン1号)
Slow Speedy
Light Heavy
Mellow Hard
Lyrical Cool
Melodious Out of melody/code
Conservative Progresseve/Tricky
Ensemble Interplay