ステップス・アヘッドとドイツのWDRビッグバンドの共演盤である。
この組み合わせで2016年4月28日にライブも行われていてその模様はyoutubeで見ることができるが、このアルバムはその同時期に収録されたスタジオ録音盤である。
メンバーは御大マイニエリ以下、サックスには2005年のリユニオンツアーで病に倒れたマイケル・ブレッカーの代役を務めた元マイルス・バンドのビル・エヴァンス、最近はスムース系で有名だが、84年から85年にかけて急速に電化を進めた時期のステップス・アヘッドでギターを弾いていたチャック・ローブ、1986年の「Live in Tokyo」で叩いていた元ジャーニーのスティーブ・スミス、そして電化に舵を取り始めたばかりの84年にアコースティック・ベースのエディ・ゴメスからとってかわったエレクトリック・ベースのトム・ケネディーというエレクトリック色の強いラインアップだ。
1曲目は定番レパートリーのドン・グローニック作曲の「Pools」から幕を開けるが2曲目はあれっ?と思わせるベンディック時代の「Yin Yang」に収録されていた「Steppish」という意外な選曲だ。
そして3曲目は何と78年の「Blue Montreux」からのタイトルトラックからの再演である。あのイントロのヴァイブの特徴的な和音の入り方はオリジナルアレンジそのままだ。この曲はひょっとしたら本当に78年依頼の38年振りの再演ではないだろうか。
そしてここからは途中にアコースティック時代からのクラッシックレパートリー「Sara’s Touch」をはさむ以外は86年の東京でのライブ盤からの「Self Portrait」、「Oops」、「Beirut」、「Trains」とスティーブ・スミス在籍時のレパートリーが並んでいる。
どの曲もビッグバンドが入りながらもオリジナルの雰囲気にかなり忠実なアレンジで、かつ演奏も充実していて昔からのステップスマニアが十分に満足できる内容だ。
余談ながら筆者はたまたまこのアルバムのレコーディングの1週間ほど前にミラノのブルーノートでマイニエリがイタリアのバンドに客演したステップスアヘッドのトリビュートライブを見る機会があったのだが、オープニングの「Pools」は同じだが、もっとアコースティックよりの選曲で「Bullet Train」で終わり、アンコールは「Take A Walk」であった。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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