上原ひろみ「SPARK」 Telarc(TEL 38247) 2016 - U.S.A.  


Hiromi (p,keys) Anthony Jackson(contrabass guitar) Simon Philips(ds)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ●JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

上原ひろみの最新作は今やおなじみとなったアンソニー・ジャクソン、サイモン・フィリップスとのトリオによる4枚目のアルバムである。

クラシカルなイントロから立ちあがる1曲目のタイトル曲「Spark」、後半長めのドラムソロを挟み込んだ2曲目の「In A Trance」、アンソニーのベースが冒頭のテーマのメロディーラインを奏でる3曲目の「Take Me Away」、そして最後をしめる「All's Well」のブルージーな雰囲気と同じ構成で4作目ともなると意図的に変化をつけてきているなというのを感じる構成だ。

意外とおもしろいなと思ったのは力の抜けた感じの「Indulgence」。この曲だけを取り出せばスムース系と言えるかもしれない。

それでも内容は良くも悪くも上原節が全開で、一旦走り出すといつもの世界である。いつもながらこれだけの超一流でベテランのリズム・セクションを従えながら自分の個性を貫き通せるのは大したものだと思うと同時に若干マンネリも感じなくもない。

とは言え、このリズムセクションをバックに上原がピアノを弾きまくると知らないうちに引き込まれてしまう。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay