渡辺香津美「Guitar Is Beautiful KW45」Warner Music Japan (WPCR-17069)  2016-Japan  

 

渡辺香津美(g)、Lee Ritenour(g)、Mike Sturn(g)、Char(g)、

押尾コータロー(g)、

三浦拓也(g)、沖仁(g)、高田漣(g)、井上銘(g)、Mino Cinel(perc)、

谷川公子(vo)

 
○骨太いストレート系 ●明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間  
R&B                 ○ブラック系       ●歌物・NA C/AOR         
○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
○ユーロ系           JAZZ          JAZZFUSIONの中間系    
○ブルース系         ○ロック系       ○ ECM

 

渡辺香津美の新譜は、多くのギタリストをゲストに、それぞれとデュオで演奏するという企画ものだ。

今を時めく新進ギタリストから、ベテラン・ギタリストまで、国内外のよくここまでの人と競演したものだと思う。

 

こういうギタリストのデュオというと、Fusionファンであればスーパー・ギタートリオの丁々発止な共演を思いうかものというもの。

しかし、本作はそれに反して、速弾きでもテクニックの応酬でもなく、非常に音楽的で聞きやすい。

 

まずは興味が一番あるのがMike Sturnとの共演であろう。

昔、マイルス時代のSturnが、来日時にプライベートで香津美とセッションしたことが雑誌に書かれていた。

その時はすぐに聞きたいと願ったが、未発表なまま、ようやくここでその片鱗が聴けるというところか。

"Soleil"という曲で共演しているが、前半はおとなしいのに、後半になるとバチバチと静かな花火が散るようなインタープレイだ。

 

またリー・リトナーといえば、「マーメイド・ブールバード」が思い起こされる。

"Ripple Ring"では、この2人がワルツのように軽やかな演奏を聞かせてくれる。

さすがにFusion系ギタリストとの共演は、”手が合う”というところであろうか、インプロヴィゼーションが自然なので自由に演奏しているように聞こえる。

 

異なるジャンル、若手のギタリストとの共演も楽しい。

DEPAPEPEの三浦拓也とのデュオは、やはりDEPAPEPEライクな演奏だ。

これもギターの可能性に思うし、香津美がここに演奏するというのも面白い。

 

意外なのは、Nothing's Carved In Stone 生形真一との共演だろう。

Nothing〜というよりも、ELLEGARDENのギタリストという方がピンとくる。

バンドではディストーション系ハードドライブ(メタルとは違う)なギターを弾いているのだが、ここでは全然違うのに、ギターをキレイに鳴らしているのは同じかもしれない。

 

X JAPAN、Luna SeaをかけもつSUGIZOとの共演も面白い。

"Round Midnight"というセロニアスモンクの有名曲で、いわゆるJazzの定番・・・定番すぎてJazz以外の人が演奏してもJazzらしく聞かせられる曲というか。

しかし、エレキ系で尖った演奏というか、一筋縄でいっていないのが面白い。

 

そして日本人ギタリストのTOPとして、人気実力を分けてきたCharとの共演も凄い。

Beatlesのカバーなのだが、メロディを発展させ、変奏曲という趣のアドリブが楽しい。

 

しかし、これだけ共演していも、あの人もこの人もがまだ聞きたいと欲が出てしまう。

是非とも本作の続編を期待してしまうのだ。

 

# 今回共演しなかった人との続編を・・・是非!!。(TKO)

 

 

 

Slow

 

 

 

 

 

Speedy

Light

 

 

 

 

Heavy

Mellow

 

 

Hard

Lyrical

 

 

 

 

Cool

Melodious

 

 

 

 

Out of melody/code

Conservative

 

 

 

 

Progresseve/Tricky

Ensemble

 

 

 

 

Interplay