時差ぼけが取れず、午前4時に目が覚めてしまってこのアルバムを聴いた。
昼間の喧騒から隔離された早朝の静粛の中でしか聴き取れないようなピアニシモの極致の表現がそこにあった。
オーディオ機器の電源までもが早朝のフラットな状態を要求しているのではと思えるほどの繊細な演奏である。
昨年亡くなった偉大なベーシスト、チャーリー・ヘイドンとキューバ出身のピアニスト、ゴンサロ・ルカルカバの2005年3月ブルーノート東京でのデュオでのライブ盤である。
この2人の共演作としてすぐに思い浮かぶのが2001年の「Nocturne」、2004年の「Land of the Sun」だが、実際のこのアルバムでも6曲中3曲のレパートリーがこれら2枚のアルバムから演奏されている。
ただ決定的に違うのが2枚のスタジオ録音盤がジョー・ロバーノやパット・メセニーと言った多くのゲスト奏者をフィーチャーしてしていたのに対し、この東京でのライブ盤は完全に2人だけのデュオで演奏されていることである。
それによって同じレパートリーでもはるかにインティメイトな演奏となっている。
デビュー当時は超速弾の超絶技巧で弾きまくっていたルカルカバだが、ここではその対極のような演奏をしている。
また数多くのトップクラスのミュージシャンとの繊細さを追求したデュオ作を数多く残しているヘイドンだが、その中でも究極に近づいた作品のように思える。」
(橋 雅人)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Slow |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Speedy |
Light |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Heavy |
Mellow |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Hard |
Lyrical |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Cool |
Melodious |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Out of melody/code |
Conservative |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Progressive/Tricky |
Ensemble |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Interplay |
|