Marcus Miller「Afrodeezia」 Blue Note(4721441) 2015 - U.S.A.  


Marcus Miller(bass etc), Adam Agati(guitar), Ambrose Akinmusire(trumpet), Cliff Barnes(kb), Aline Cabral(vocal), Louis Cato(drums), Etienne Charles(perc,trumpet), Alvin Chea (vocal), Chuck D(rap), Adama Dembele(vocals), Michael Doucet(violin), Andrea Dutra(vocals), Robert Glasper(kb), Robert Greenidge(steel pan), Alex Han(sax). Lalah Hathaway(vocals), Cory Henry(organ), Lamumba Henry(perc), Lee Hogans(trumpet), Ben Hong(cello), Munyungo Jackson(perc), Keb' Mo'(guitar), Guimba Kouyate(guitar,vocals), Marco Lobo(perc), Roddie Romero(accordion), Julia Sarr(vocals), Mamadou Cherif Soumano(vocals), Michael "Patches" Stewart(trumpet) ,Christiane Correa Tristao(vocals), Alune Wade(vocals), Wah-Wah Watson(guitar)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ●ロック系        ●ワールド系

マーカス・ミラーの名門ブルーノート移籍第一弾となる作品である。
内容はタイトルからも連想されるようにアフリカ音楽をモチーフにした曲が多い。

特に1曲目のアフリカ系のヴォーカルをフィーチャーした「High Life」、マーカス自らが民族楽器系の3弦ベースを弾いている2曲目の「B's River」、アフリカ色の強い女性コーラスで始まり、マーカスのバスクラをフィーチャーした「Preacher's Kid」と冒頭からの3曲が、アルバムの民族色の強いイメージを決定付けている。

4曲はいつものマーカスのファンクだし、5曲目は最近お約束となりつつある有名曲カバーで今回はテンプテーションズの「Papa Was A Rolling Stone」を取り上げている。

続く「I Still Believe I Hear」の台湾出身のLAフィルハーモニーのチェロ奏者ベン・ホンをフィーチャーした哀愁のメロディーはまるで昭和のムード歌謡を連想させるような曲調だ。

それでもアルバム全編を通してスラップ一発聴けばすぐわかるというマーカスの存在感のあるベース・サウンドは健在で、マーカスのベース目当てのファンも失望することはないだろう。
特に最後から2曲目の「Water Dancer」でのソロは圧巻である。
またこの曲ではサックス・ソロも聴きごたえがあり、アレックス・ハンの存在を再認識させられた。

従来のマーカスとはかなり毛色の違うサウンドだが、それでもしっかりとマーカスのアイデンティティーを貫いているアルバムである。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay