Pat Metheny Unity Group 「KIN (←→) 」 NONSUCH(7559 79581 0) 2014 - U.S.A.  


Pat Metheny(guitar), Chris Potter(sax,clarinet,flute), Ben Williams(bass), Antonio Sanchez(drums), Giulio Carmassi(piano, kb, tp,tb, fh, flute,vibe,sax etc)
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

パット・メセニーの最新作である。
2012年の作品「Unity Band」の編成にマルチ・プレイヤーのジュリオ・カーマッシが加わっただけの編成で名前をBandではなくUnity Groupとして、聴く前は前作の延長線上かなと思わせるのだが、音を聞いてみるとがらりとイメージが変わっている。

前作は新加入のサックス奏者クリス・ポッターを前面に押し出し、音のスペースもゆったりととった往年の80/81のような雰囲気のどちらかと言うとジャズ色の強い作品だったが、今作は2005年のPMG名義の「Way Up」以来のバンド・サウンドである。

特に1曲目の15分以上にも及ぶ「On Day One」から12分近い2曲目の「Rise Up」の30分弱に渡るびっしりと作りこまれた密度感とテンションは凄まじい。
正直なところ音数が多すぎて聴いていてちょっと疲れてしまうくらいだ。

音を聴いているとPMGを何故名乗らなかったのだろうか?とも思えるのだが、ライル・メイズがいないとPMGにはならないということなのだろうか。

約9年振りとも言える王道を行くバット・メセニーのサウンドにおなか一杯になってしまうアルバムである。
個人的には大好きなクリス・ポッターの出番が減ってしまったのはちょっと残念なのだが。 、 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay