KIYO*SEN (大高清美/川口千里) 「Choco-Boo Live! 」 ベガ・ミュージックエンタテインメント(VGVJFZ0005) 2014 - Japan  


大高清美(organ,kb), 川口千里(drums)
-Special Guest- : 渋谷有希子(bass), 矢堀孝一(guitar)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●ジャズロック系

1月にデビューアルバム「Chocolate Booster」をリリースした女子2人のユニットKIYO*SENの六本木BeeHiveでのライブを収録した映像作品である。
ジャケ写のアニメがなかなかかわいく作ってあるのだが、この雰囲気に騙されてはいけない。
内容はハードなテクニカル系のフュージョンである。

序盤戦は大高のオルガンと川口のドラムが隣り合ってセッティングされたステージでデュオ構成で進んでいく。
もっともデュオと感じるのはステージに2人しかいないという視覚的な部分だけで、2人とも怒涛のような手数を繰り出してくるので、聴覚的には4人くらいいる感じである。
2人で、これでもかと弾きまくる演奏はかなり凄まじい。

途中からベーシストの渋谷有希子が加わってトリオ編成となるのだが、この渋谷のベースが全体のサウンドにファンク系のグルーヴ感を増してくれているのが、心地よい。

また後半には矢堀孝一のギターが加わり、高速ソロを披露してくれるのだが、真剣な表情でギターを弾きまくる矢堀の後ろで川口が余裕の表情で煽っているように見える。

この作品を通して感じるのは今や日本をカシオペア3rdのキーボード奏者として日本を代表する鍵盤奏者の大高、そして同じく日本を代表する技巧系ギタリスト矢堀の間に挟まれても、埋もれてしまうどころか、強烈な自己主張を、心地よいグルーヴ感を伴って聴かせている川口の凄みである。

ライブで一見の価値ありと思わせてくれる作品だ。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay