パット・メセニー・グループの初代ベーシストで、ギル・エヴァンス・オーケストラなどでも活躍してきたマーク・イーガンの最新リーダー作。
ドラムスにはPMG時代からの盟友ダニー・ゴットリブ、キーボードにはメトロや再結成マハヴィシュヌで弾いていたミッチェル・フォアマンというトリオ編成で全曲通している。
編成はオーソドックスなピアノ・トリオだが、マーク・イーガンはトレード・マークとも言えるフレットレス・ベースを持ち、フォアマンは曲によってエレピ、アコピを使い分けていて、そこから出てくるサウンドはコンテンポラリーな響きのするものである。
マーク・イーガンのフレットレス・ベースは従来からもブーンとうなるような低音の存在感が独特だったが、今作ではシンプルな編成の中でベースの音がもっと全面に出てきて、曲によってはテーマやメロディーラインもベースで弾いている。
特にゆったりとしたラテン系のリズムとイーガンのフレットレスの音色とのマッチングは絶品で、かなり心地よい。
またアルバムによっていろいろな表情を見せるフォアマンのピアノもこのアルバムでは、ゆったりと弾いていて、リリカルでメロディアスな方向に振れている。
全体にゆったり感が漂うサウンドで、それがフレットレス・ベースの音に見事にはまっている。
かと言って流しただけの演奏だはなく、しっかりと聴きごたえのあるベテランならではのアルバムに仕上がっている。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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