David Kikoski 「Consequences」 Criss Cross(1346) 2012 - U.S.A.  


David Kikoski(piano), Christian McBride(a.bass), Jeff Tain Watts(drums)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

キコスキーがC.マクブライド、J.ワッツという強力リズム隊を従えたアコースティック・ピアノ・トリオのスタジオ録音盤である。

クリスクロスからのリリースということもあってか1曲目の「Blutain」は意外なほどオーソドックスなブルージーな曲で、しかも予想に反してルーズ気味の演奏である。
2曲目以降はキコスキーらしいコンテンポラリーな味が前面にでてきて、演奏のテンションも俄然上がってくる。

演奏のテンションがピークに達するのは、アルバムのちょうど真ん中の5曲目に置かれた「Mr.JJ」だ。
この曲ワッツのオリジナルで「Bar Talk」ではブレッカーをフィーチャーし、NYブルーノートでのライブ盤「Detained at the Blue Note 」ではK.ギャレットのサックスをフィーチャーして強力な演奏を聴かせていた曲の再演だが、ここではピアノ・トリオという最少編成でよりテンポを上げて強烈な演奏を披露している。
マクブライド、ワッツがどんどんプッシュしてくるのに対抗してピアノを弾きまくるキコスキーならではのソロを堪能することができ、聴いていてちょっと疲れてしまうくらいの演奏だ。

またアルバムの最後を締めくくる「Never Let Me Go」のしっとりとしたソロピアノは美しくまた別の面を見せてくれる。

キコスキーという実力派ピアニストをじっくりと楽しめるアルバムである。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay