キコスキーがC.マクブライド、J.ワッツという強力リズム隊を従えたアコースティック・ピアノ・トリオのスタジオ録音盤である。
クリスクロスからのリリースということもあってか1曲目の「Blutain」は意外なほどオーソドックスなブルージーな曲で、しかも予想に反してルーズ気味の演奏である。
2曲目以降はキコスキーらしいコンテンポラリーな味が前面にでてきて、演奏のテンションも俄然上がってくる。
演奏のテンションがピークに達するのは、アルバムのちょうど真ん中の5曲目に置かれた「Mr.JJ」だ。
この曲ワッツのオリジナルで「Bar Talk」ではブレッカーをフィーチャーし、NYブルーノートでのライブ盤「Detained at the Blue Note 」ではK.ギャレットのサックスをフィーチャーして強力な演奏を聴かせていた曲の再演だが、ここではピアノ・トリオという最少編成でよりテンポを上げて強烈な演奏を披露している。
マクブライド、ワッツがどんどんプッシュしてくるのに対抗してピアノを弾きまくるキコスキーならではのソロを堪能することができ、聴いていてちょっと疲れてしまうくらいの演奏だ。
またアルバムの最後を締めくくる「Never Let Me Go」のしっとりとしたソロピアノは美しくまた別の面を見せてくれる。
キコスキーという実力派ピアニストをじっくりと楽しめるアルバムである。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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