テナー・サックス奏者ドニー・マキャスリンの最新スタジオ録音盤である。
ドニーは90年代には一時期ステップス・アへッドに在籍していて「Vibe」にフィーチャーされている。
2010年リリースの前作「Perpetual Motion」は現代のNYのジャズサウンドを聴かせるような作品だったが、今作ではもっと先鋭的に尖がった方向に進化してきている。
プロデューサーとして同じくNYで活躍するサックス奏者のデヴィッド・ビニーを起用しておりその影響もあるのだろう。
このアルバムを聴いてまず印象に残るのが、音の勢いだ。
グルーヴ感は希薄なのだが、スピード感があってぐいぐいくる独特の感覚がある。
ドラマーのマーク・ギリアーナの切れ味のいいドラム・ワークを中心としたリズムが新鮮でカッコいい。
サウンドの隠し味的に随所に使われているエレクトリックなノイズやエフェクターも、前衛的な部分とポップな部分を併せ持っているようでおもしろい。
全体を通してなかなか意欲的な作品で、繰り返し聴いているとそのたびに新しい発見があるようなアルバムだ。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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