結成15年にもなるというギター・トリオ、フラジャイルの最新録音盤。
もはや決して若くないメンバーで、普通なら演奏も丸みを帯びてくるところだが、結成当初からの尖がった複雑な楽曲で弾きまくり、叩きまくるというこのバンドのコンセプトには全く変化がない。
5曲目に演奏される前作「The Sun and the Melodies」(「太陽と戦慄」ならぬ「太陽と旋律」)の続編のようなタイトルが冠された「The Sun and the Melodies Part 3」のインスト系メタルのような高速テンポの演奏は強烈である。
また99年のマイク・スターンがゲスト参加していた「No Wet」に収録されていた「Que Lamagica」がセルフ・カバーされているのも興味深い。
10年以上前の演奏と今回の演奏を比べてみるとこのバンドの変化が見えておもしろい。
手数、音数で圧倒する先鋭的な演奏という部分に変化はなくとも、ぐっと沈み込むような低音を中心とした音のバランスであるとか、複雑なリズムなのにグルーヴ感がでてくる安定感といったところに円熟というものを感じさせる。
このバンドはこれからもっと面白くなっていくんじゃないかと感じさせるような1枚である。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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