Fragile 「Unconscious behavior」 ベガ・ミュージックエンタテイメント (VGDBRZ0047) 2011 - Japan  


矢堀孝一(e.guitar), 水野正敏(e.bass), 菅沼孝三(drums, perc, Didgeridoo)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○アコースティック系

結成15年にもなるというギター・トリオ、フラジャイルの最新録音盤。
もはや決して若くないメンバーで、普通なら演奏も丸みを帯びてくるところだが、結成当初からの尖がった複雑な楽曲で弾きまくり、叩きまくるというこのバンドのコンセプトには全く変化がない。

5曲目に演奏される前作「The Sun and the Melodies」(「太陽と戦慄」ならぬ「太陽と旋律」)の続編のようなタイトルが冠された「The Sun and the Melodies Part 3」のインスト系メタルのような高速テンポの演奏は強烈である。

また99年のマイク・スターンがゲスト参加していた「No Wet」に収録されていた「Que Lamagica」がセルフ・カバーされているのも興味深い。
10年以上前の演奏と今回の演奏を比べてみるとこのバンドの変化が見えておもしろい。
手数、音数で圧倒する先鋭的な演奏という部分に変化はなくとも、ぐっと沈み込むような低音を中心とした音のバランスであるとか、複雑なリズムなのにグルーヴ感がでてくる安定感といったところに円熟というものを感じさせる。

このバンドはこれからもっと面白くなっていくんじゃないかと感じさせるような1枚である。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay