ここ数作のデヴィッド・サンボーンのなかでは、最も面白い作品に思います。
いつものレギュラー・メンバーではなく、基本的にジョーイ・デフランセスコ、スティーブ・ガッドのトリオに、ブラスセクションが加わる形態です。
このトリオだけの演奏が素晴らしく秀逸。
サックス、ハモンド・オルガン、ドラムだけの演奏なので、シンプルでいて、ストレート・・・そしてJAZZ度の高い演奏です。
無駄な音がそぎ落とされ、サンボーンの息吹がダイレクトに伝わってくるかのようです。
デフランセスコのオルガンも素晴らしく、バッキングにソロにと、オルガン好きにはたまらない演奏でしょう。
このトリオで演奏する曲はいずれもスローなバラードで、それだけに来るものがあります。
本当は編成の大きい曲の間に、シンプルなトリオの曲を配曲したのでしょうけど、こちらのトリオの方により魅力を感じます。
そしてブラスの加わった曲は、いずれもテンポが良く、ブラスの歯切れが気持ちよいです。
レイ・チャールズにささげるということで、レイの曲はもちろん、サンボーンのアイドルであるハンク・クロフォード(元レイ・チャールズのサックス)の曲も取り上げています。
更に2曲でゲストのボーカルが加わります。
サンボーンはいずれの曲でも、いつものサンボーン節を聞かせてくれます。
また、得意のR&B路線ということと、シンプルなバックで自由度の高いソロが取れていて、いつもに加えてより冴えている感じがします。
それとサンボーンに次いでフィーチャーされるのがデフランセスコのオルガン。
ある意味、サンボーンfeaturingデフランセスコと言えるくらいに、デフランセスコの健闘が聞けます。
毎作良いCDをリリースするサンボーンですが、今回は予想以上に素晴らしい作品に思いました。
# サンボーンのいつもの路線と、また一味違う作品でしょう。(TKO)
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Slow
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Speedy
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Light
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Heavy
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Mellow
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Hard
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Lyrical
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Cool
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Melodious
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Out of melody/code
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Conservative
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Progressive/Tricky
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Ensemble
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Interplay
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