Antonio Sanchez 「Live in New York at Jazz Standard」 Cam Jazz (CAM5635) 2010 - U.S.A.  


Antonio Sanchez(drums), Scott Colley(bass), Miguel Zenon(a.sax), David Sanchez(t.sax)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○ワールド系

パット・メセニーやチック・コリアとの共演で知られ、今や中堅ドラマーNo.1の座にいると言ってもよいアントニオ・サンチェスが自己のグループを率いてNYの27丁目にあるジャズ・クラブ、ジャズ・スタンダードに出演したライブ・バーフォーマンスを捉えた2枚組。
テナーとアルト・サックスの2管にアコースティック・ベースとの4人編成で、オリジナルを中心に演奏されている。

ピアノ・レスの自由度の高い中でテーマは独特の和声感で聴かせる2管のアンサンブルで、またインプロビゼーションではどちらかのサックス1本にリズム・セクションというシンプルな編成で繰り広げられる演奏はトラディショナルなジャズからは一線を画したまさに今のジャズを聴くことができる。

ベースのスコット・コーリーは極めてシンプルなリフのようなパターンから超高速ランニングベースまで変幻自在のプレイで、サンチェスの伸び縮みするようなドラムスを支え、サンチェスがそれに呼応するように多彩なリズムを紡ぎだすのは、それだけずっと聴いていても飽きない。

結構へヴィーな演奏なのだが、2枚組2時間超えを一気に聴ききっても苦にならないほど充実した内容だ。

ちなみにこのバンド、現在はサックスをダニー・マキャスリン、デビッド・ビニーにパワー・アップする形でNYのジャズ・スタンダードに出演しており、是非一度機会があれば生で見てみたいものである。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay