John Beasley 「Positootly!」 Resonance Records (RCD-1013) 2009 - U.S.A.  


John Beasley(kb), James Genus(bass), Jeff "Tain" Watts(drums), Bennie Maupin(sax), Brian Lynch(tp), Munyungo Jackson(perc)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ●JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

LAのスタジオ・シーンで活躍するキーボード奏者ジョン・ビーズリーの最新リーダー・アルバム。 (近年は綾戸智絵のサポートが一番知名度が高い仕事かもしれないが)
スタジオ系だけにオーソドックスなジャズからフュージョン、ファンク、ポップスとオールマイティーにこなすプレイヤーという印象のビーズリーだが、このアルバムはVSOPを連想されるような2本のホーンをフィーチャーしたストレートなジャズから始まる。
リズムセクションのジナス、ワッツの組合せはブレッカーやB.マルサリスのバンドそのままでコンテンポラリーなアコースティック・ジャズをやらせれば最高の組合せだ。

アコースティック・ピアノ・トリオ編成の曲を交えながらアルバム中盤まではオーソドックスなジャズ系の曲が続く。

ちょうどアルバムの真ん中くらいに収録されているピアソラのカバー「Tanguedia III」からエレピやシンセが使われた、ちょっとトリッキーなリズムアレンジで雰囲気が変わってくる。

そしてそれに続く「Elle」ではベニー・モウピンのソプラノ・サックスが美しく、それに絡んでくるビーズリーのブルージなピアノもいい感じだ。

ジナスのエレベがどんどんプッシュしてくるファンクナンバー「So Tired」、超高速4ビートが聴ける「The Eight Winds」もなかなかよい。

個人的には後半の雰囲気で全編まとめてくれたらもっとよいのにと思えるアルバムである。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay