LAのスタジオ・シーンで活躍するキーボード奏者ジョン・ビーズリーの最新リーダー・アルバム。
(近年は綾戸智絵のサポートが一番知名度が高い仕事かもしれないが)
スタジオ系だけにオーソドックスなジャズからフュージョン、ファンク、ポップスとオールマイティーにこなすプレイヤーという印象のビーズリーだが、このアルバムはVSOPを連想されるような2本のホーンをフィーチャーしたストレートなジャズから始まる。
リズムセクションのジナス、ワッツの組合せはブレッカーやB.マルサリスのバンドそのままでコンテンポラリーなアコースティック・ジャズをやらせれば最高の組合せだ。
アコースティック・ピアノ・トリオ編成の曲を交えながらアルバム中盤まではオーソドックスなジャズ系の曲が続く。
ちょうどアルバムの真ん中くらいに収録されているピアソラのカバー「Tanguedia III」からエレピやシンセが使われた、ちょっとトリッキーなリズムアレンジで雰囲気が変わってくる。
そしてそれに続く「Elle」ではベニー・モウピンのソプラノ・サックスが美しく、それに絡んでくるビーズリーのブルージなピアノもいい感じだ。
ジナスのエレベがどんどんプッシュしてくるファンクナンバー「So Tired」、超高速4ビートが聴ける「The Eight Winds」もなかなかよい。
個人的には後半の雰囲気で全編まとめてくれたらもっとよいのにと思えるアルバムである。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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