Joe Martin 「Not By Chance」 Anzic Records (ANZ-6001) 2009 - U.S.A.  


Joe Martin(bass), Chris Potter(sax), Brand Mehldau(piano), Marcus Gilmore(drums)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

ニューヨークを中心に、カート・ローゼンウィンケルのバンドなどで活躍するアコースティック・ベーシスト、ジョー・マーティンのリーダー・アルバム。

ブラッド・メルドウ、クリス・ポッターが参加しているので、かなりコンテンポラリーな色合いが強いのかと思うと、意外なほどオーソドックスなジャズ作品。
ジョー・マーティンのベースとマーカス・ギルモアのドラムスのコンビネーションが生み出すリズムはかなりスウィンギーな4ビートだ。

そのリズム・セクションの上で、メルドウはいつもの独特の繊細なハーモニーを聴かせてくれ存在感を示している。
またポッターはオーソドックスなラインを守りながらもテクニシャン振りを見せつけ、力強いブローを楽しませてくれる。

ジョー・マーティンのオリジナル曲でほとんど固めれているのだが、唯一の例外がちょうど真ん中の5曲目に挟まれたジャコの初期のレパートリーのカバー曲「The Balloon Song」だ。
この曲だけはサウンド的にも例外でかなりフリーな雰囲気の演奏になっている。

現代ジャズ界のトップ・クラスのミュージシャン達によるストレート・アヘッドなジャズが堪能できるアルバムである。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay