へヴィー級ジャズ・ドラマーの代表格エルヴィン・ジョーンズの率いるグループの1972年の2枚組ライブ盤。
オリジナル盤のLPのリリース以来、過去いろいろな形で何度かリリースされてはいるが現在は全て廃盤で、名盤とされながらも入手性が非常に悪くなってしまっただけに嬉しい再発である。
今回は過去のリリースには含まれていなかったMC部分も追加されている。
メンバーは当時のエレクトリック化したマイルス・デイビス・グループに加わっていたコルトレーン直系のサックス奏者、デイブ・リーブマン、スティーブ・グロスマンの2人をフロントに並べ、ベースにはその後ドン・アライアスとストーン・アライアスを結成することになるジーン・パーラが名前を連ねておりピアノやギターなどのコード楽器はいない編成になっている。(ちなみにグロスマンもストーン・アライアスに加わっている。)
メンバーを見るとなかなかおどろおどろしい音が出てきそうなのだが、音の基本は意外(?)なほどオーソドックスなジャズのイディオムを踏襲していて正統派のサウンドである。
とは言ってもコード楽器がいないという自由度の高い中でのライブだけあって、当時リーブマン26歳、グロスマン21歳という2人の若いサックス奏者が重量級のリズム陣をバックにこれでもかと吹きまくる演奏は圧巻である。
21分にも及ぶ「Fancy Free」で始まり28分にも及ぶ「The Childoren's Mercy-Go-Round Match」で幕を閉じるこれらの曲の長さがこのアルバムの雰囲気を象徴しているとも言えるのだが、やはりジャズの原点は当たり前のことながらインプロヴィゼーションなのだと改めて認識をさせられる熱い演奏だ。
当然リーダー、エルヴィンのドラムスもたっぷりとフィーチャーされている。
硬派なジャズに飢えている人は必聴のアルバムと言えるだろう。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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