キース・ジャレットのソロ・ピアノは時代ごとに変化があり、最初は聞きやすいメロディが一杯であったが、90年代中頃から現代音楽のような部分が目立ち始めた。
近作ではピアノが確かに美音ではあるが、あたかも現在音楽作品を聞いている気持ちになる。(部分的には美しいメロディもあるのだが。)
本作はその方向性と少し違った気がする。
吹き込み場所はパリとロンドンだが、特にロンドン。
ロンドンにおけるジャレットのソロ・ピアノ公演は実に18年ぶりらしい。
ここでの演奏が、70年代のソロ・ピアノをほうふつする演奏だ。
特に近作では聴けなくなったゴスペル調、フォークソング調のフレーズが顔を出す。
曲名は無く、Part1〜12まであるのはいつものことだが、内容が違う。
特に何曲かは曲名をつけて欲しいほどの名曲に思う。
結構厳しいながらもジャレットのソロを聞いてきたが、本作ではその溜飲を下げた思いである。
ちなみにメロディにあふれるロンドンにくらべ、パリはまだ厳しく、むしろ近作のような現代音楽風が好きなファンにはこちらが合っているかもしれません。
なお、CDの入れ物だが、「キース・ジャレットと言えば箱物」を思い出すかのような、3枚組のスリーブ風の箱入りケースである。
何から何まで「あの頃のキース・ジャレット」を思い出すような作品です。
# 今回は安心して聞けます・・・ちょっとそれも変なのですが。 (TKO)
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Slow
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Speedy
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Light
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Heavy
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Mellow
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Hard
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Lyrical
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Cool
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Melodious
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Out of melody/code
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Conservative
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Progressive/Tricky
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Ensemble
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Interplay
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