RoundTripp 「Worldscape Euro-Oriented」Musicmagic Records(WRRT0006) 2008 - Japan  


RoundTripp : 吉田幸正(bass,kb,vocal), 竹内みどり (voice,lead synth,melodion)
Guest: Tatsuya Morinaga(g), Yukiko Nakura(drums,perc), Aya Natsuaki(Cello), Ken Otawa(synth), Akane Funaoka(flute), Yoichiro Yoshida(t.sax), Masami Chiba(drums)
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ●歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●ワールド系

吉田幸正と竹内みどりの2人からなるユニットRoundTrippの最新アルバム。
クラブ系ということなのだが、前作に引き続き、その枠を超えたユニークなユニットだ。

このアルバムではサブ・タイトルが「Euro-Oriented」となっているようにヨーロッパがテーマになっている。
クラシックをカバーした曲があったと思うとフレンチ・ポップスの匂いがする曲があり、その中にアジア系エスニックな要素が混ざってきたりとかなり意欲的だ。
クラシック系ではファリャ「火祭りの踊り」ラヴェル「亡き王女の為のパヴァーヌ」を取り上げているが、その素材にクラブ系、ジャズ・フュージョン系、ワールド系の要素を放り込んで完全に自分達のサウンドに作り変えてしまっている。

4曲目の「Bossa de la Seine」はまさにタイトルの通りシャンソンをボサノバに載せたような音でおもしろい。
また吉田のフレットレス・ベースが聴ける9曲目「Euro-Orinet」ではプログレ的な顔まで覗かせている。

なかなか個性的なサウンドを聴かせてくれるユニットである。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay