これは嬉しい発掘ですね。スティーブ・カーンの1994年のlive音源ですが、内容的にはアイウィットネス・バンドのコンセプトの演奏です。
アイウィットネスは80年代にスティーブ・ジョーダンなどのメンバーで活動し、そのテンションの高い演奏に非常に評価の高かったバンドでした。
その後、ドラムがデイブ・ウェックルに交代するなどでCDを出しましたが、あまりパっとせず、そのうちにスティーブ・カーンは4ビートJAZZへとベクトルを変えていった経緯があります。
なので、アイウィットネスの演奏はオリジナル3枚でしか味わえないと長らく考えていたのですが、本作でそれが覆されたと思います。
それは1曲目、”Where’s Mumphrey?”を聞けば、すぐに納得できるでしょう。
あのアイウィットネスのテンションそのままの演奏で、非常にワクワクしてしまいます。
デニス・チェンバース・・・・彼がアイウィットネスのコンセプトを良く理解していて、ガンガンやってくれるのが功を奏したのでしょうか。
ドラムにあおられたためか、カーン、アンソニー・ジャクソンともに三つ巴のガチンコ勝負を思い起こすような、テンションがビンビンの演奏になっています。
カーンのギターも、こういうクールになればなるほど、このバンドは面白いですね。4ビートの曲では、まるでECM系のギタリストのようにクールになるのですが、やはり彼の自作曲での演奏は他を寄せ付けない圧倒感を感じます。
またアンソニー・ジャクソンも、他所のセッションでも凄いのですが、このバンドでは一味違い、彼のアイデンティティを感じる唯一のバンドのような気がします。
滅多に聞けないジャクソンのベース・ソロがそれを物語ってまして、そういう意味でも本作の価値を高めています。
そしてデニス・チェンバースは、オリジナルのアイウィトネスではパーカッション奏者もいたのですが、それを補って一人で二人分のリズムを叩き出しています。
また、長いドラム・ソロも収録され、聞き所になっています・
アイウィットネス・バンドには思い入れが強いので、生半可な演奏では満足できないのですが、この3人の演奏はかなり上を行ってますね。ここまでやってくれれば大満足です。
# こんな嬉しいLive音源があったなんて、鳥肌ものの嬉しさです。(TKO)
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Slow
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Speedy
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Light
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Heavy
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Mellow
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Hard
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Lyrical
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Cool
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Melodious
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Out of melody/code
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Conservative
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Progressive/Tricky
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Ensemble
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Interplay
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