上原ひろみの新作は従来の自己のトリオにストリーミング・ヘッドレス・トルソーズなどで知られるギタリストのデビッド・フュージンスキーを加えたHiromi's Sonicbloomと名付けられたバンド編成になっている。
アルバム全体のサウンドはディストーションを効かして変態フレーズを繰り出すフュージンスキーの全面参加によって従来の上原のサウンドから大きくエレクトリック路線に振れた内容になっている。
上原自身の演奏も従来の作品ではアコースティック・ピアノを中心に演奏し、ここぞというアクセントとしてシンセ・サウンドを使用していたバランスが逆転してしまっているようだ。
またブルース色、ファンク色が薄かった従来の上原のサウンドだが、フュージンスキーの参加によってより粘っこい味が加わったことはサウンドにプラスに作用しているように感じる。
ギタリスト参加のある意味古典的ともいえるフュージョン・バンド編成で、時折ギターとシンセの高速ユニゾンや変拍子を交えた硬派なジャズ・ロック系サウンドはこの手の音が好きなひとにはたまらないだろうが、逆にアコーステック系のファンは戸惑うかもしれない。
J-Popかと勘違いしてしまうようなジャケット写真でジャケ買いするとだまされてしまうようなコアなアルバムだ。
日本盤はボーナス・トラックが1曲追加されているが、アメリカ盤のSACD/CD Hybrid盤には5チャンネルのサラウンド・ミックスも収録されておりファンにとっては悩ましいリリースになっている。(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
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Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
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Interplay |
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