木管やストリングスを含んだ10人編成のバンドでのクリス・ポッターの最新作。
先月に紹介したChris Potter Underground名義のアルバムと同時にリリースされていたものだが、Undergroundがアヴァンギャルドな香りのするエレクトリック作だったのとは対照的にこちらは全編アコースティックでクラシカルな雰囲気のする作品。
ライナーにはマイケル・ブレッカーに捧げると書いてあるが、木管やストリングスの導入はそのブレッカーのクインデクテットの「Wide Angles」を連想させるが、「Wide Angles」がかなりドラマチックな作りになっていたのに較べ、こちらはもっと抑えたアレンジでずっと内省的だ。
数多くの楽器が複雑に絡み合いながらサウンドを構成していて絵画的な世界を構築している。
全曲を自ら手掛けるポッターの作編曲の手腕も見事だが、何といっても彼の魅力は圧倒的なテクニックをベースとした表現力で、それはこの作品でも遺憾なく発揮されている。
多彩な活動をしているポッターが次はどんな音を聴かせてくれるのだろうかと楽しみだ。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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