今、ジャズ最前線で最も精力的に活動をしているサックス奏者の一人であろうデビッド・ビニーの最新作。
彼はオランダのCriss Crossからアルバムをリリースするのと並行して自主制作(?)でもアルバムを制作し、自分のウェブサイトでダウンロード販売もしているが、このアルバムはその自主制作路線のアルバム。
(彼のウェブではライブ音源もダウンロードできる。)
個人的にはCriss Crossのものより自主制作路線の方が好き放題やっているというのが伝わってきて好きだ。
このアルバムはビル・フリゼルを全面的にフィーチャーしてそのフリゼルの地元シアトルで録音されているだが、1曲目からかなりアヴァンギャルドにはじけている。
ただし2曲目以降はアヴァンギャルド路線ながらも、はじけるというよりは計算してじっくりと作りこんだサウンドが続く。
特徴的なのは、同じフレーズを延々とリピートさせてだんだんと盛り上げていく手法。
ロックではよく使われる手法だが、ジャズで敢えて淡々と同じフレーズを演奏し続けるのはかえって新鮮に聴こえる。
ビニーのサックスも抑えたフレーズを基本としながらも、フリゼルのギターと絡みながら盛り上げていくところはさすがだ。
アルバム全体として実験的な要素を織り込みながらも、音楽としてもしっかりとまとまっている。
新しい音を聴きたい人に勧めたいアルバムだ。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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