Orchestre National de Jazz「Close to Heaven」MFA(274 1407)2005 - AUSTRIA  
Franck Tortiller(vib) Vincent Limouzin(vib) Patrice Heral(per,voix,samples) David Pouradier duteil(batterie)
Yves Torchinsky(b) Jean Gobinet(tp) Eric Seva(ts) Michel Marre(tuba) Jean-Louis Pommier(tb)Soliste invite(Xavier Garcia)

●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系 (□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ●JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系
 このバンド、よく知りません。Franck Tortilleというビブラフォン奏者も記憶にないです。オーストリア盤なのでヨーロッパ系なんでしょう。
この作品はレッドツエッペリンの以下の作品をジャズにしてしまえということをモチーフにしています。
 ・Black Dog
 ・Rain Song
 ・Dazed and Confused
 ・Black Mountain Side
 ・Chill out, Honey Drip
 ・Four Sticks
 ・Stairway to Heaven
 ・Kashmir
 ・Moby and Moby
 ・No Quarter
 作品へのアプローチはFusionというよりJAZZですね。
ホーンセクションが入ると、今は懐かしい「生活向上委員会」とか「渋さ知らズ」のような音に聴こえてくる部分もあります。

 パロディでやっているのかと思いきや、内容自体は真剣でしておちょくった感じのスタイルではありませんね。
ビートは8ビート中心で4ビートも変化として入れてます。各楽器のソロは完全にマジでインプロビゼイションを繰り広げており、聴いていて自然に入り込んでしまいました。
「Stairway to Heaven」の後半でビートが変わった後に出てくるジミーペイジのギターソロをホーンセクションでやってしまうところは大笑いで、同じアレンジをフランクザッパもやっており、考えることは同じだなぁと思います。でもこのギターのソロメロディは永遠に不滅なんでしょう。
(フランクザッパは右でライブ視聴可能です。 → YouTube)

 ちと気になるのは、時折出てくるユニゾンでホーンセクションがテーマ等を吹くスタイルが20年前の「生活向上委員会」辺りのスタイルに似ており、古さを感じてしまう点ですね。
それ以外は結構、楽しく聴いてしまいました。

☆誰か「ブラックサバス」とかやってくれないかなぁ(アスワン)
   
Slow           Speedy
Light       Heavy
Mellow     Hard
Lyrical       Cool
Melodious     Out of melody/code
Conservative       Progresseve/Tricky
Ensemble       Interplay

(編集注記:Orchestre National de Jazzはフランスの国立ジャズオーケストラです。)

07/8/2006 渋谷タワー