ドラムス、ギター、キーボードでのトリオによる2004年11月21日ロンドンでのライブ2枚組。
「サウダージ」というタイトルからはブラジリアンなのどかな雰囲気を連想させるが、出てくる音はその連想からは程遠いハードなインプロビゼーション中心の演奏だ。
亡きドラマー、トニー・ウィリアムスへのトリビュート作ということで、ドラムス、ギター、キーボードという編成はもちろんトニー・ウィリアムス、ジョン・マクラフリン、ラリー・ヤングのライフタイムを意識したものになっている。
「Emergency」を始めとするライフタイムのレパートリー、スタンダード、オリジナルが取り混ぜて演奏されているが、どの曲もディジョネット、スコフィールドの個性が強烈に出ていてまるで彼らのオリジナルのように聴こえる。
ライフタイムの「Emergency」と聴き比べてみるとライフタイムのヴァージョンは音が固まりのようになっていて独特な勢いがあるのだが、本作の演奏はもっと創造性豊かな拡がりを持っていて高度に円熟した凄みを感じさせる。
どちらがいいかは好みの問題なのだろうが、筆者は本作の演奏のほうが好きだ。
全編を通じてディジョネット叩きまくり、スコフィールドは弾きまくっていて、それにはさまれてしまったゴールディングスがちょっと影が薄く聴こえるくらい2人は好調だ。
ディジョネット、スコフィールドのファンは必聴盤だろうし、骨のあるサウンドを聴きたいという人にもお勧めできるアルバムだ。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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