アレンジャー、キーボード・プレイヤーとして活躍するギル・コールドスタインのブルーノート・ニューヨークでのライブ盤。
いつもユニークなアレンジを聴かせるゴールドスタインだけにバンド編成もドラムレスでストリングス・トリオが加わるというユニークなもの。
ちなみにストリングス・トリオはギル・ゴールドスタインがアレンジを勤めていたマイケル・ブレッカーのクインデクテットの来日メンバーだった3人だ。
取り上げている曲で目を引くのは「Liberty City」,「Three Views Of A Secret」などジャコ・パストリアスの曲を4曲も取り上げているうえ、「Donna Lee」もカバーしていることだ。
「Donna Lee」はストリングス・トリオがあの高速テーマを奏でていて意表をついたアレンジだが、「Liberty City」と「Three Views Of A Secret」は意外なほどジャコのアレンジに忠実だ。
当然のごとくこのあたりの曲ではボナのベースは最高の切れ味を見せている。
また参加メンバーのR.ブレッカー、マイニエリ、ボナの曲も1曲づつ取り上げていて、ブレッカーは「Some Skunk Funk」、マイニエリは「Sara's Touch」とファンには嬉しい選曲になっている。
「Some Skunk Funk」はかなり原曲を崩したアレンジになっているが、あのテーマはそのまま。
「Sara's Touch」の方は途中からテーマがポッターを交えた2管で吹かれるのでかなり厚みのある印象になっている。
聴き所が盛りだくさんなアルバムだが、あと忘れてはいけないのは3月に亡くなったドン・アライアスの最後期のレコーディングにあたることだろう。ドラムレスなのでリズムの中核を担っていて、短いながらもソロもフィーチャーされている。
ギル・ゴールドスタインのアレンジはちょっとクセがあるところもあるが、ニューヨーク系フュージョン・ファンなら間違いなく楽しめる内容のアルバムだろう。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
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Interplay |
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