ピアニスト、ブラッド・メルドーの自己のトリオでの最新作。
録音は2005年に録音された2曲を除いて2004年のリリース作「Anything Goes」と同時期の2002年に行なわれており、前作がカバー集、本作がオリジナル集として分けてリリースされたものだと言う。
叙情的で緊張感のある独特なメロディーからソロにいつの間にか入っていくスタイル、ピアノの右手と左手でラインを交互に織り成すように作られた不思議な響きが美しい。
ドラムスのロッシーの伸び縮みするようなタイム感も、本作の独特な空気感の一部を形成していて、前作「Day is Done」で叩いていたジェフ・バラードのビート感とは対照的だ。
結果でてくる音は従来的はジャズとは完全に一線を画している。
メルドー本人の手によるかなり長文のライナーノーツがついており、そこでバッハ、ブラームス、モンクなどを例に挙げながら譜面をまじえてジャズにおける作曲とインプロビゼーションの関係などについて述べられたおり、どのようなコンセプトでこのアルバムが出来上がっているかを知ることができる。(英文は少々難解だが、ボーナストラック付の日本盤に完訳がついているかは未確認。)
一度聴いただけではメロディーが少々難解で、透明感のある響きしか印象に残らなかったのだが、聴きこむだびにしっかりと作りこんである細部が見えてきて面白い作品だ。(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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