FAZJAZ.jp「Season II」VME (VGDBR0024) 2006 - Japan  
矢堀孝一(guitar), 村石雅行(drums),松本圭司 (kb)
Guest : Gary Willis(bass), Lincoln Goines(bass)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

矢堀孝一, 村石雅行,松本圭司の3人からなるユニットの2ndアルバム。
ゲスト・ベーシストとしてトライバル・テックのゲイリー・ウィリスとマイク・スターンらとの活動で知られるリンカーン・ゴーインズを迎えている。
サウンドは矢堀のもうひとつのユニット、フラジャイルを連想させるようなハードなフュージョンサウンドだが、フラジャイルが全曲オリジナルなのに対して、このFAZJAZ.jpではチック・コリア、コルトレーン、ジャコの曲などカバー曲ばかりを演奏している。

その中で、矢堀はフラジャイルにも増してハードな高速ギターを弾きまくっているのが、気持ちよい。
カバー曲のギター弾きまくり系ということでは同じくチック・コリアの「Humpty Dumpty」(こちらはホールズワースとガンバレのバトル)を取り上げていたMVPを連想してしまった。
コルトレーンの「Acknowledgement」、「Resolution」という「A Love Supreme(至上の愛)」からの曲をギター中心の編成で取り上げるのは意表を突いていて面白い。

ちょっと気になったのはオーディオ的に音がこもり気味なこと。
音を固まりのように聴かすために意識的にそのようにマスタリングされているのかもしれないが、個人的にはすかっと抜けのいいエッジの立ったサウンドで聴ければもっと気持ちよかったのにと思う。

とにかく理屈抜きでハードなフュージョンが聴けるアルバムなので、速弾ギターフリークは楽しめるアルバムだ。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay