プリズム「三位一体」コモエスタ/COSMOS RECORDS(CMCA-4004-4)2005 - JAPAN  

和田アキラ(g)木村万作(drs)岡田治郎(b)
●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系 (□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系
 
ここのところプリズムの活躍ぶりは凄いですね。
昨年の川崎チッタのライブ映像、杉野講堂の幻のライブに引き続き、和田アキラのソロシリーズ「バラード」を出しているコモエスタからトリオ編成の2枚組ライブ盤が出ました。
彼らのホームページによると録音は2004年のツアーで3/9 関内STORMY MONDAY、/3/10 荻窪Rooster にて収録となっており、初回プレス限定でボーナスCDが付いてきます。
収録曲は以下のようになっております。

DISK1
DISK2
ボーナスCD
1.Maze
2.Wind
3.Network
4.Napoli
5.Gen-Koh
6.Firefly
1..Cycles of Life
2.Shadow of the Junglegym
3.Deja Vu
4.Into the Sky
5.Karma
6.Ideogram
1.Morning Light
2.Love Me

 ライブ盤ということなので、ライブにお出でになっている方にはお分かりのサウンド満載です。
和田アキラの速く、そして正確できれいなピッキングのフレイジング、岡田治朗の驚異のフィンガーピッキング、木村万作の変幻自在なドラミング、と賛辞する言葉は幾らでも出てくる日本Fusion界の至宝というべきトリオの演奏がぎっしり詰まっています。

 トリオの編成というと、多くのバンドでギターソロになると音が薄くなり安定感がなくなり、聞いていてサウンドが不安定になってしまうバンドもあります。
このバンドだけはそれを全く感じさせないのは何でだろう?という疑問がありました。

 このトリオのライブを聴いて一つ分ったような気がします。
それは和田アキラのギターの音色が激しく変化しているんですね。オーバードライブ系のサウンドやコーラス系のサウンド。フレージングも速弾きやカッティングと目まぐるしい変化をしています。
プリズムの曲自体も一曲の中で複雑な構成をとっており、ある時は動であったり静であったりと緩急があります。テーマを静、ソロを動に持っていったり、その逆もあったりといろんなパターンがあります。
そういった曲構成や演奏構成の変化がギターソロになっても音圧が薄くならない理由なんですね。
尤もギターソロになると和田アキラが一番パワーを出し切るの、、、これが最大の理由かもしれませんが、、、、、、

 全てにおいて完璧なサウンドを目の前にすると、しばらくすると禁断症状が出て生で演奏を聴きたくなります。
このアルバムを聴いた人はライブへ足を運びたくなる、、、そんな凄いライブ盤です。

彼らの当面のライブは以下です。詳細はホームページで確認願います。

2005年4月21日(木) キックバックカフェ
2005年4月24日(日) Live HouseZX(ゼックス千葉)
2005年5月3日(火) 関内STORMY MONDAY
2005年5月8日(日) 横浜THUMBS UP

脳味噌錯乱級!!買いっ!!!!!!!!!(アスワン)


プリズムの最新作は2004年3月にレコーディングされた現在の正式メンバー3人だけによる2枚組のライブアルバムだ。

前作がHomecoming2004と銘打った新旧メンバー入り乱れての大編成のバンドのライブDVDだっただけに、今度は最小編成の3人だけと対照的だ。「Karma」などのお馴染みのレパートリ−も収録されているものの、最も新しいメンバー、岡田のオリジナルが3曲収録されているなど、比較的新しい曲が中心になっている。

トリオという小編成の上にミックスがセンターにドラム、右チャンネルにギター、左チャンネルにベースとかなりくっきりと分離されているので、メンバー個々の演奏がディテールまでクリアに聴こえてくる。
聴いている方は楽しいが、演奏側は全く妥協の許されないフォーマットだ。

それで再認識したのが岡田のベースプレイの凄さだ。ギターソロのバックで和声楽器がいない穴をスピーディーなフレーズで和声感を出したり、和音そのものを繰り出したりと縦横無尽に活躍している。
「Network」でのベースソロはメロディアスな面とスピード感が両立していて素晴らしい。

また屋台骨を支える木村万作のドラムソロもしっかりとフィーチャーされている。

和田が弾きまくっているのはいつもの通りだが、テーマ、ソロ、バッキングといつもの和田のギターよりも多彩な表情を見せているように感じる。
クリーンなトーンでのアルペジオやカッティングを随所で聴くことができ,「元寇」や「Ideogram」できけるカッティングは意外なほどファンキーだ。(マニアックな聴き所かもしれないが、その「Ideogram」でのクリーンなトーンのカッティングと深いディストーションのかかったフレーズとの素早い音色の切替は職人芸を感じる。)
また「Napoli」ではサンタナばりの泣きのギターが炸裂しているし、「元寇」や「Karma」での駆け巡るようなディストーションの効いた超高速ギターソロには思わず引き込まれてしまう。

初回プレス限定でついてくるボーナス盤には「Morning Light」と「Love Me」の2曲のトリオでのライブが収録されているのも嬉しい。(橋 雅人)

   
Slow           Speedy
Light             Heavy
Mellow             Hard
Lyrical           Cool
Melodious             Out of melody/code
Conservative             Progresseve/Tricky
Ensemble               Interplay
¥4,830 4/21発売