和田アキラ(g)木村万作(drs)岡田治郎(b)
ここのところプリズムの活躍ぶりは凄いですね。 昨年の川崎チッタのライブ映像、杉野講堂の幻のライブに引き続き、和田アキラのソロシリーズ「バラード」を出しているコモエスタからトリオ編成の2枚組ライブ盤が出ました。 彼らのホームページによると録音は2004年のツアーで3/9 関内STORMY MONDAY、/3/10 荻窪Rooster にて収録となっており、初回プレス限定でボーナスCDが付いてきます。 収録曲は以下のようになっております。
ライブ盤ということなので、ライブにお出でになっている方にはお分かりのサウンド満載です。 和田アキラの速く、そして正確できれいなピッキングのフレイジング、岡田治朗の驚異のフィンガーピッキング、木村万作の変幻自在なドラミング、と賛辞する言葉は幾らでも出てくる日本Fusion界の至宝というべきトリオの演奏がぎっしり詰まっています。 トリオの編成というと、多くのバンドでギターソロになると音が薄くなり安定感がなくなり、聞いていてサウンドが不安定になってしまうバンドもあります。 このバンドだけはそれを全く感じさせないのは何でだろう?という疑問がありました。 このトリオのライブを聴いて一つ分ったような気がします。 それは和田アキラのギターの音色が激しく変化しているんですね。オーバードライブ系のサウンドやコーラス系のサウンド。フレージングも速弾きやカッティングと目まぐるしい変化をしています。 プリズムの曲自体も一曲の中で複雑な構成をとっており、ある時は動であったり静であったりと緩急があります。テーマを静、ソロを動に持っていったり、その逆もあったりといろんなパターンがあります。 そういった曲構成や演奏構成の変化がギターソロになっても音圧が薄くならない理由なんですね。 尤もギターソロになると和田アキラが一番パワーを出し切るの、、、これが最大の理由かもしれませんが、、、、、、 全てにおいて完璧なサウンドを目の前にすると、しばらくすると禁断症状が出て生で演奏を聴きたくなります。 このアルバムを聴いた人はライブへ足を運びたくなる、、、そんな凄いライブ盤です。 彼らの当面のライブは以下です。詳細はホームページで確認願います。 2005年4月21日(木) キックバックカフェ 2005年4月24日(日) Live HouseZX(ゼックス千葉) 2005年5月3日(火) 関内STORMY MONDAY 2005年5月8日(日) 横浜THUMBS UP ☆脳味噌錯乱級!!買いっ!!!!!!!!!(アスワン)
プリズムの最新作は2004年3月にレコーディングされた現在の正式メンバー3人だけによる2枚組のライブアルバムだ。 前作がHomecoming2004と銘打った新旧メンバー入り乱れての大編成のバンドのライブDVDだっただけに、今度は最小編成の3人だけと対照的だ。「Karma」などのお馴染みのレパートリ−も収録されているものの、最も新しいメンバー、岡田のオリジナルが3曲収録されているなど、比較的新しい曲が中心になっている。
トリオという小編成の上にミックスがセンターにドラム、右チャンネルにギター、左チャンネルにベースとかなりくっきりと分離されているので、メンバー個々の演奏がディテールまでクリアに聴こえてくる。
それで再認識したのが岡田のベースプレイの凄さだ。ギターソロのバックで和声楽器がいない穴をスピーディーなフレーズで和声感を出したり、和音そのものを繰り出したりと縦横無尽に活躍している。 また屋台骨を支える木村万作のドラムソロもしっかりとフィーチャーされている。
和田が弾きまくっているのはいつもの通りだが、テーマ、ソロ、バッキングといつもの和田のギターよりも多彩な表情を見せているように感じる。 初回プレス限定でついてくるボーナス盤には「Morning Light」と「Love Me」の2曲のトリオでのライブが収録されているのも嬉しい。(橋 雅人)
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