Phil Upchurch「Feeling Blue」milestone/OJC(OJCCD-1100-2)1967/2004 - U.S.A./Reissue  
              

Phil Upchurch(g),
Chuck Rainy(b),Bernard Pardie(ds),Al Williams(p),Wallace Davenport(tp),
Ed Pazant,John Gilmore,Pat Patrrick(reeds),Warren Smith(vib,conga),
Wynton Kelly(p),Richard Davis(b),Jimmy Cobb(ds),Nontego Joe(conga)

●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
●R&B ○ブラック系   ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ●JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系   ○ECM系

フィル・アップチャーチの1967年リーダー作の世界初CD化である。
2種類のセッションでできていて、それぞれR&B風のSoul Jazzと、メインストリートなJazzとである。
前者はチャック・レイニー&バーナード・パーディと、もう鉄壁でGroovyなリズム・セクション。
後者はなんとウィントン・ケリーがいてジミー・コブという、マイルス・バンドの元リズム・セクションである。

バーナード・パーディのヘヴィーなドラム、チャック・レイニーのベースワークは期待を裏切らない。
そこにホーンセクションが絡んだ中を、アップチャーチがソロを弾きまくる様は圧巻だ。
アップチャーチに限ればもうギターは完成されている。ホーンやコンガがやや古めかしく響くがそれ以外は完璧である。

また、ウィントン・ケリーらとの4ビート・セッションは意外だった。
結構、この時代であるし、アップチャーチとしても、JazzでいくかR&Bでいくか決めかねてたのかもしれない。
ここでのアップチャーチのJazzギター・プレイもなかなか面白い。ギター・プレイは、ジョージ・ベンソンに近いシングルトーン中心のフレージングに、ケニー・バレルのようなブルース感覚をプラスしたような感じである。

全体的にはなかなか楽しい好盤である。これまでCD化されなかったのは、それなりに理由があるのだろうが、内容が悪かった訳では決して無い。むしろ、もっと早くCD化されてもよさそうなもの。
誰もが認める名盤とまではいかないとは思うが、ギター好きやファンなら満足できそうな1枚である。

# 結構CD化を待ち望んでました。内容も予想以上になかなか良かったです。(TKO)
 
 
   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out_of_melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay