SPB「Straight Gig」Vega Music Entertainment(VGDBRZ0011) 2004 - Japan  
萩谷清(guiar), Bob Zung(sax,flute), 岡沢章(bass), 倉田信雄(piano), 渡嘉敷祐一(drums), 木村誠(perc,vocal)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●ちょっとスムース系

ベテランのスタジオ系ギタリスト萩谷清を中心としたユニットSPBのスタジオライブ2枚組です。他のメンバーもベテラン・スタジオ・ミュージシャンばかりが並んでおり、SPBというバンド名はSuper Players Bandの略とのこと。ベース岡沢章、ドラムス渡嘉敷祐一の組合せは往年のプレイヤーズを髣髴させたりもする。渡嘉敷祐一は昔は日本のスティーブ・ガッドなどと言われたこともあったが、本作ではその頃を思わせるようなフレーズもちらりと聞けたりしてニヤリとさせられる。

内容の方は正統派のフュージョンで、スタジオライブということでインプロビゼーション・パートも長く各メンバーの充実したソロを存分に聴くことができる。とは言ってもその演奏は熱くなりすぎて突っ走ることは決してなく、あくまでも基本は落着いたゆったりとしたノリで安心して聴くことができる。確実なテクニックに裏打ちされたスタジオ・ミュージシャンバンドならではと言ったところだろうか。

リーダーの萩谷清の丸みのあるフルアコの音色、ゆったりとしたフレージングも心地良いし、Bob Zungのサックスも良く歌っている。まさに円熟の境地に達した大人のフュージョンである。

今回「Straight Emotion」というヴォーカル入りのミニアルバムもリリースしている。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay

Photo courtesy from VME