安則眞実「Believin’〜 Chaka Jazz in New York 〜」Village Records(VRCL11001) 2004 - Japan (SACD/CD Hybrid)  
安則眞実(vocal), Hank Jones(piano), Don Friedman(piano), George Mraz(bass), Joe Farnsworth(drums), Eric Alexander(t.sax), Michael Brecker(t.sax)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

安則眞実と言ってもピンとくる人は少ないかもしれないが、J-POPユニットPSY・Sのヴォーカルだったチャカの本名である。このアルバムは安則眞実名義での3作目のジャズ・ヴォーカル作となり、ハンク・ジョーンズ、ジョージ・ムラーツ、マイケル・ブレッカーなどトップクラスのジャズ・ミュージシャンを起用してニューヨークでレコーディングされている。前作「Love 〜Chaka Jazz 〜」も国内レコーディングながら、国内実力派ミュージシャンをバックに並べており、彼女の音に対するこだわりをうかがうことができる。

安則のヴォーカル・スタイルは正統派のジャズ・ヴォーカルで、奇をてらわない王道アレンジのスタンダード曲を取り上げている。芯のあるしっかりとしたヴォーカルで超一流のジャズ・ミュージシャンのバックに負けてしまうことのない存在感が感じられる。

またいわゆる4ビートばかりではなく、ハンコックのファンク・ナンバー「Watermelon Man」で聞かせてくれるなグルーヴィーな感覚もなかなかよい。

全体に非常に聞きやすいが、しっかりとしたサウンドのアルバムで、ジャズ・ヴォーカル入門盤としても最適だろう。本人によるスタンダード曲の訳詞がライナーノートに付いているのもユニークだ。(橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay