PRISM「PRISM III」ユニバーサルJ(UPGH-1004)'79/2003 - JAPAN  TOWER RECORDS

和田アキラ(g) 渡辺建(b) 伊藤幸毅(key) 鈴木リカ (drs) 佐藤康和(P・V) 久米大作(key)
ボーナストラック 森園勝敏(g) 横山達治(per)
●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B系 ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系 (□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系
 プリズムの三作目の作品に加え未発表曲4曲が追加されております。詳細はこちら
1〜2作というのは邦楽FUSIONサウンドの原型というべきサウンドではなかったでしょうか。
つまり分かり易いメロディアスなサウンドはその後のポップでメロディアスなバンドへ引き継がれました。
そしてテクニカルなサウンドは技巧派のバンドへと継承されました。

 では3枚目のサウンドは何でしょう。
オリジナルトラックでは森園勝敏氏が3枚目から抜け、久米大作氏もゲストミュージシャンという扱いになってます。
実際のサウンドの変化は、この二人の影響はよりテクニカルなハードな路線に移っていき、その後のプリズムのサウンドを方向付けをした作品として位置付けられるのではないでしょうか。
曲構成もより複雑な構成になりつつあり、現在のサウンドの原型らしきものがこの作品から産まれたのではないかと思います。 
演奏自体も初期の試行錯誤的な手さぐり状態、言い方を変えると挑戦的な演奏から各自に自信が付いたように余裕が感じられるようになり、自我に目覚めたように個性というものを発揮し出した作品ではないでしょうか。特にベースの渡辺氏の演奏にはそれを感じます。(これも勝手にそう思っているだけですが)
 ボーナストラックは、「SUNRISE CRUISE」のTAKE1が収録されアルバムに収録されたTAKE2との対比が出来て面白いですねぇ。比較して聴いてみるとTAKE2の方がより洗練されたアレンジになっていることが良く分かります。アルバム制作の過程での他のTAKEは滅多に聴けないのでこういうボーナストラックは面白いですね。
79年の作品で時代を感じるものもありますが、20数年を経て今こうして聴いても新鮮なサウンドがこの作品にはありますね。

☆このシリーズは邦楽FUSIONファン必修科目作品(アスワン)

   
Slow       Speedy
Light   Heavy
Mellow   Hard
Lyrical   Cool
Melodious     Out of melody/code
Conservative       Progresseve/Tricky
Ensemble   Interplay

\2,190