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Mahavishnu Orcheastra「Mahavishnu」
Wounded Bird Records(WOU5190)1984/2002 - U.S.A - Reissue |
John Mclaughlin(g,Synclavier),Billy Cobham(ds),Jonas Hellborg(b),
Bill Evans(ts,ss)mMitchel Forman(key),Danny Gottlieb(ds),
Katia Labeque(key),Hari Prasad Chaurasia(perc),Zakir Hassain(perc)
●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B
○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系
□カリプソ系)
○ユーロ系
○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ●ロック系
まずは「Mahavishnu」のCD再発を祝いたい。
本作が最初に発売された当時のマクラフリンは、スーパーギタートリオや自己のグループにおけるアコースティック・ギター活動が中心になり、エレクトリック・ギターは1980年「Fuse One」以後、リーダー作でも1978年「Electric Dream」以後、マクラフリンがエレクトリック・ギターを弾くことはなかった。
しかも、エレクトリック・ギターを弾いたセッションがあっただけで、マクラフリンの場合はNEWSになってしまうくらい、あの当時はアコースティックに固執していた。
そこになんの前触れもなく、マハビシュヌ名義での本作が発売されたわけである。
ポイントは当時話題だったのギター・シンセを大いに取り入れた点である。
しかし、当時同様にシンセ・ギターを使ったKing Crimsonのギタリスト、ロバート・フリップもそうであったように、マクラフリンもギター・シンセを以後積極的に使用するのはやめたようである。(以後、音源としての使用に方向転換。)
それほどギター・シンセを使いこなすのは難しかったのだろうか。
それは本作で聴けるマクラフリンのプレイを聴けば、これを使いこなすことはできても、本当の自分のヴォイスとして取り込むまでは至らなかったのだとわかると思う。
そして話は飛ぶが、このグループは次作に「Adventure In Radioland」という、本作に比べるとかなりポップな作品を残す。この「Adventure In Radioland」は最初は輸入だけで、国内盤は一向に発売される気配すらなく、ほとんど幻化するかと思われた後に国内発売されるというブランクをもった作品である。
なので、当時のある期間は本作よりも次作「Adventure In Radioland」の方が入手困難盤であった。
しかし、内容がポップだったためか「Adventure In Radioland」は何度か再発、ジャケット変更での再発もあって入手しやすい盤になっていた。
しかし、一方で本作「Mahavishnu」は最初以外は再発されることもなく、いつぞや幻の名盤、CD化を渇望される希少盤になっていったのだ。
話は「Mahavishnu」の内容に戻る。
「Mahavishnu」は、過去のMahvishnu Orchestraと比べると、いくぶんライトで宗教臭さもなく、70年代後半を引きずった80年代Fusionの香りを持った作品である。
ストイックではあるが、やや「Fuse One」のような軽い音づくりをも感じさせる。
発売当時は前記ギター・シンセのためあまりマクラフリンのスリルを感じなかったが、今の耳で聴くとそこにはマクラフリンらしさが良く出ていて、キーボードに間違いやすいがフレージングはマクラフリンそのものなのでよく分かる。
また、旧Mahvishnu Orchestraには無かったSaxで参加しているビル・エバンスもかなり利いている。彼はまだマイルス・バンド当時の香りを匂わせながら、Miles時代よりも思い切ってブローしている。特に"East Side West Side"でのマクラフリンとの高速ユニゾン・テーマは個人的にはこの作品のハイライトだと思っている。
それと、その後大ブレークするジュナス・エルボーグ、ミッチェル・フォアマンが大活躍するのも聞き所であろう。
内容に劣ったものはないので、この作品が入手困難になっていたのは不思議である。
むしろ、あの時代には進みすぎていたのかもしれない。自分も当時はあまり良いとは思えなかったが、いま聴いた方が良さがわかりやすい。
マクラフリン・フリークのみならず、もっと多くのFusionファンに聴いてもらいたい作品である。(特にプログレ・ファンにはおすすめかもしれません。)
ps:
今回発売されたCDはMahavishnu Orcheastra名義になっているが、昔はJohn Mclaghlin名義、もしくはOrcheastraは付かなかったたはずだが・・・。
# むしろ遅すぎた再発に思います。再評価の暁には名盤に昇格するかも???(TKO)
マクラフリン関連はオンタイムで聴いていたのは「火の鳥」だけです。この当時はどうしてもマクラフリンはすきになれず学生であったことからなかなか手を出しにくい人でした。(個人の趣味の問題ですが)
90年代に入り、彼のギターが好きになり後で買いあさったというのが本音です。この作品も中古レコードを探したのですがなかなか入手できなく、待ちに待っていたものです。
「Adventures in Radioland 」と比較すると、ジム・ベアードがいるかいないかで大分サウンドが異なってます。
「Adventures〜」では勿論ジム・ベアードが参加をしていて、彼のサウンドとビル・エヴァンスのサウンドが融合したものが色濃く出ていたように思えます。
この作品ではJim Beardが参加しておらず、当然彼の色は感じられずむしろビル・エヴァンスの色が濃く出てますねぇ。
Bill Evansの初期の作品のように、ソプラノサックスのロングト−ンを多用して一種独特の雰囲気を醸し出しているのはビル・エヴァンスの世界そのものです。
意外な点はマクラフリンが余り目だっていない点ですね。
もっとギターを中心にガンガンいくかと思ってましたが、回りの若手のサポート役に徹しているような感じです。その分ビルとミチェル・フォアマンが頑張っているという印象です。
☆準脳味噌錯乱級!!買いっ! (アスワン)
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progresseve/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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