松原正樹「Humarhythm II」Rocking Chair Records (RCM-1002)2002 - Japan   
松原正樹(g,produce, mix), 松原秀樹(b), 高水健司(b), KUMA原田(b), 山田章典(b), 石川雅春(dr), 田中栄二(dr), 奥田やすひろ(dr), 三沢またろう(perc), L-tone永田(kb), etc.

  ○骨太いストレート系  ●明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○スムース系

松原正樹の名前は知らなくても彼のギターを耳にしたことがない日本人はほとんどいないのではないだろうか。松田聖子、中森明菜、松任谷由美、ヒカル源氏、徳永英明をはじめとする歌謡曲、J−POPのレコーディングに過去10,000曲以上参加しているという日本を代表するファースト・コールのギタリストだ。また80年代に一世を風靡したパラシュートにも参加していた。

そんな松原正樹のデビューアルバム「流宇夢サウンド」から25周年記念にあたるというのがこのアルバムとのことだ。

1曲目からゆったりとした、でも歯切れのいいリズムをバックに最近では耳にすることが少なくなったいかにもギブソン系セミアコという音色(多分ES335だろう)でテーマが奏でられていく。何とも心地よいサウンドだ。

2曲目の「Fliegen」と題された曲ではアップテンポでステレオの左右に振られて絡み合うカッティング・ギターの上で軽くディストーションのかかったギターがメロディーラインをとっていく。カッティングの切れ味が最高だ。また部分的にハーモナイザーかオーバーダブでギターが重ねられ、ジェイ・グレイドンっぽい雰囲気の音もかっこいい。

3曲目以降もスローテンポの曲あり、ロック・フィーリングの曲あり、歌謡曲っぽいのもありで変化に富んでいてあきさせない。

全体を通してリラックスして聞けるが、それでいて音楽としてのテンションはしっかり保っているという25年のキャリアが生んだ円熟の作品だと思う。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay