Chick Corea(p) ○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
どうもチック・コリアというとすぐに商売人と決めてかかる評論家がいるのだが、そういう人ってこれまでチックの出してきた音楽的意欲作を意図的に無視してる悪意のようなものを感じる。
チックのスタンダード演奏は通常のJAZZピアノとはひと味違っ味わいを漂わせる。このスタンダードはこういう雰囲気で・・と言うイメージを崩し、どれもチック・コリアの味付けで演奏される。他のJAZZピアニストも実はそうなのだが、チックのテクニック、フレーズ、音色が別格的に突出し、どんな曲を演奏してもチック節になる。だからチックの演奏するスタンダード曲は聴いていて楽しい。 同時に出されたオリジナル集と比較するとチックらしさが希薄に感じるのはさすがに致し方ない。しかし、このアルバムをじっくり聴くとやはりチック・コリアならではの演奏になっている。スタンダードと言っても、セロニアス・モンクの曲が多く、また当たり前に取り上げられるスタンダード曲を排し、選曲にも気を配っている感じである。 1994のソロピアノ作品「EXPRESSIONS」と演奏などの雰囲気は一緒であるが、LIVEであるぶん気持ちが外へ外へと向かっているような違いがあるように感じる。2曲の同一曲が取り上げられているが聴き比べても面白い。
# アコースティック・チック好きで更にJAZZ好きな方にはお勧め。(TKO)
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