Chick Corea「Solo Piano Standards」Strech Reocrds(MVCL-24024)2000 - Japan 

  Chick Corea(p)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系 
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系) 
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系 
  ○ブルース系          ○ロック系   ●ソロ・ピアノ    

どうもチック・コリアというとすぐに商売人と決めてかかる評論家がいるのだが、そういう人ってこれまでチックの出してきた音楽的意欲作を意図的に無視してる悪意のようなものを感じる。
 だいたいチックは実は先鋭的だ・・・。キース・ジャレットの比較をしても、ソロ・ピアノはチックのソロの方が先であった。またピアノ・トリオでチックが「Trio Music」を出した時も、キースはまだソロ・ピアノ時代でスタンダーズはそれよりも後に出された。チックは時代感覚に優れていると言うのが本当なのではないだろか。

チックのスタンダード演奏は通常のJAZZピアノとはひと味違っ味わいを漂わせる。このスタンダードはこういう雰囲気で・・と言うイメージを崩し、どれもチック・コリアの味付けで演奏される。他のJAZZピアニストも実はそうなのだが、チックのテクニック、フレーズ、音色が別格的に突出し、どんな曲を演奏してもチック節になる。だからチックの演奏するスタンダード曲は聴いていて楽しい。

同時に出されたオリジナル集と比較するとチックらしさが希薄に感じるのはさすがに致し方ない。しかし、このアルバムをじっくり聴くとやはりチック・コリアならではの演奏になっている。スタンダードと言っても、セロニアス・モンクの曲が多く、また当たり前に取り上げられるスタンダード曲を排し、選曲にも気を配っている感じである。

1994のソロピアノ作品「EXPRESSIONS」と演奏などの雰囲気は一緒であるが、LIVEであるぶん気持ちが外へ外へと向かっているような違いがあるように感じる。2曲の同一曲が取り上げられているが聴き比べても面白い。
 
こちらはじっくり聴くと、良さがジワーっと滲み出るような感じですね。
 

# アコースティック・チック好きで更にJAZZ好きな方にはお勧め。(TKO)
 

   
Slow             Speedy
Light         Heavy
Mellow     Hard
Lyrical         Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative         Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay