Quincy Jones - Sammy Nestico Orchestra「Basie & Beyond」Quest/Warner Bros. (9 47792-2) 2000 - U.S.A.
Randy Kerber(piano), Greg Phillinganes(kb), Paul Jackson Jr.(g), Chuck Berghofer(a.bass), Neil Stubenhaus(e.bass), Vinnie Calaiuta(drums), Harold Jones(drums), Emil Richards(vibe), Paulinho Da Costa(perc), Kirk Whalum(sax), Dan Higgins(sax), Gary Foster(sax), Ernie Watts(sax), Gerald Albright(sax), Gary Grant(tp), Jerry Hey(tp), Bill Watrous(tb), Hubert Laws(flute)etc.

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●ビックバンド系


クインシー・ジョーンズの久々のニュー・アルバムは、カウント・ベイシー・オーケエストラに30年間に渡り曲をサミー・ネスティコとのコラボレーションで、題名の通り、カウント・ベイシーを題材としたビッグ・バンド・アルバムになっています。

常に時代の半歩先をいくサウンドでジャズ・フュージョンにとどまらずポップスも含めたトレンド・セッター的な役割を果たしてきたクインシー・ジョーンズの新作だけに、どんな音が飛び出してくるのだろうと思っていたのですが、出てきた音は意外なほどにクラシックな音でした。ほとんどの曲はカウント・ベイシー・オーケストラそのままのような、ビッグ・バンド・サウンド、2−3曲あるちょっと毛色の違う曲も、ちょっと古めのサントラを思わすような音です。 ただビッグ・バンド・サウンドといっても完全な伝統的なアレンジの焼き直しといったものではなく、よく聴いてみるとほとんどの曲でポール・ジャクゾン・ジュニアのバッキングが切れ味よく聞こえていて、隠し味の部分でひねりが加えられています。

一流のスタジオ・ミュージシャンを集めた高水準の演奏でビッグ・バンドのアルバムとしては十分に楽しめるのですが、個人的にはクインシー・ジョーンズには、もっとあっと驚かしてくれるような斬新な音を作って欲しかったなあと思います。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay