2000 Best Albums
アスワン

2000年も厳しい年になりました。
新人、ベテランの新作がめっきり少なくなりました。
音楽業界全体が冷え込んでいるために、「売れるもの」に精力を傾けたためにFUSIONに予算が回らなくなったんでしょうネ。
音楽業界が冷え込んだ最大の理由は「携帯電話」と言われております。
若者は昔は音楽等の嗜好品にお金をかけましたが、最近では携帯電話の支払いでそれどころではなくなったとか,,,,
そんな厳しい中、今年はMicroStoneというイキの良いバンドに巡り逢えました。
今年のベストはMicroStoneです。

Micro Stone 「Beats are ready」

今年はこのバンドで始まりました。スムース系サウンド全盛の中、個性とセンスがずば抜けて光ってます。
コンポーザー、アレンジャー能力もピカイチです。日本FUSION史に残る一枚と言っても過言ではないと思います。
インディーズレーベルでの自主制作から始まって六ピへの単独出演と目まぐるしい成長を見せ、応援させて頂いた甲斐がありました。

3×3 「18」

スムース系全盛にありながら、ガッツのある骨太いサウンドはライブを思わせる迫力あるサウンドで臨場感ある演奏です。
こういうサウンドがもっともっと復活して欲しいものです。

Junky Funk 「Jack in the Box」

このバンドも新人です。新しいサウンドを産みだそうというコンセプトで刺激的なサウンドを披露してくれました。

Frank Gambale 「Coming to your Senses」

今、一番面白いギタリストです。それまでのハードロック小僧のギターから大人のギターへ転身し、センス良くなってます。

Scott Wilkie 「More Than You Know」

一枚目の出来が良かっただけに、2枚目のジンクス(こんなのあったけ??)で不安はあったのですが、LAタイプのファンキーな音は期待を裏切りませんでした。 LAサウンド復活の新星に今後も期待したいです。

Chieli Minucci 「Sweet On You」

スムース系が流行りましたが、マンネリの道へ進もうとしてます。 そんな中この人のサウンドは、それまでSpecial EFXで見せてきた幻想的なリリカルサウンドを織りまぜ、個性を見せてきました。

五十嵐はるみ 「something」

竹田の子守歌をゴスペルにアレンジした曲を始め、バラエティに富んだサウンドが詰まった作品です。
女性ボーカリストで久々のヒットという感じです。

Eric Essix 「South Bound」

サザンFUSIONというコンセプトの作品です。黒人系のギタリストはイマイチ苦手なんですが、70年代のR&B系のギタリストの雰囲気を持った作品で懐かしい雰囲気もあります。

Bela Fleck & The Flecktones 「Outbound」

バンジョーとベースのV.ウッテンでお馴染みのバンドです。EL&Pで有名な「Hoe Down」をやったり、NY系のサウンドやったりと、予想を裏切る面白さがありました。

西脇辰弥 「Atmosphere」

アンビエント系とクロマチックハープ(ハーモニカ)の融合」というコンセプトで作られた作品。ハーモニカのサウンドの枠を超えた新しいサウンドの息吹を感じました。

Davis Dyson 「Soulmates」

案外掘り出し物と紹介した作品です。この人、生き残って次の作品を出し続けていけるのであれば大化けする可能性あります。

Metro 「Metrocafe」

サウンドの完成度が高く、案外スムース系路線ではなく予想を裏切った面白さがありました。
曲作りにかけてはピカイチのM.フォアマンとC.ローブのセンスが光りました。


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