美芽

偉大なミュージシャン、大好きなアルバムって、ほんとにいっぱいありますよね。 今回はその中から自分の主観を根拠に、以下のポイントで選んでみました。

1、何度聴き返しても感動できて、紛失したら絶対買い直すと確信している。
2、幅広くいろんな人におすすめしたいと思える。

・・・で、この原稿をまとめるために以下のアルバムを聴き直してたら、なんだかものすごく元気になってしまいました。やっぱり、フュージョンなしの人生なんて考えられないですね。




Pat Metheny 「Secret Story」(1992)
パット・メセニーの個人名義のアルバム。彼のサウンドとオーケストラが見事に融合しています。パットのギターが奏でる旋律やひとつひとつの音、ピアノやオーケストラ、ヴォイスの織りなす音世界・・・、壮大なのに、とても繊細に心に響いてきます。
Pat Metheny「The Road To You」(1993)
パット・メセニー・グループのライヴ・アルバムでは「TRAVELS」も人気がありますが、私はこちらがお気に入り。アルバム冒頭の「HAVE YOU HEARD?」から「FIRST CIRCLE」への流れが、怒濤のように音楽に没入させてくれます。
Joe Sample「Rainbow Seeker」(1978)
ジョー・サンプルを抜かしてフュージョンもピアノも語れない!! そして、このアルバム抜きにジョー・サンプルは語れないっ!!! 「RAINBOW SEEKER」、そして近年レイラ・ハザウェイや伊東君子も歌でカヴァーしている「MELOIES OF LOVE」などが、彼の泣かせるピアノで堪能できます。うっとり〜。
Fourplay「Fourplay」(1991)
リトナー時代のフォープレイ最初のアルバム。アコースティックな音色を多用し、クールで抑制されてて、知的な印象のアンサンブル・・・だけど、どこかに熱いものが感じられます。なぜかドキドキさせられるのは、ハービー&ネーザンの作りだすリズムのなせる技なのでしょうか。「BARI RUN」は誰が何といおうと名曲!!
T-Square 「Natural」(1989)
伊東たけし時代の最後になったアルバムで、リッピントンズのラス・フリーマンがプロデュース。メロディアスでアコースティックな「デイジー・フィールド」「ホワイト・メイン」など、大自然を感じさせる「ナチュラル」な雰囲気が漂う美しいアルバム。
T-Square「NEW-S」(1991)
サックス・本田雅人が加入したときの記念すべきアルバム。1曲目「メガリス」は、今ではシドニーオリンピックでも使われるほどポピュラーになりましたが、発売当時は「これがT-スクェア!?」と、ファンを驚かせました。アルバムの最初から最後まで、緊張感とリラックスした感じが絶妙にブレンドされていて、なんとも心地よいのです。
Casiopea「Photographs」(1983)
彼らのアルバムの中でも、特にメロディアスな1枚。向谷実がピアノで華麗なシアリング奏法を見せる8ビートの「LOOKING UP」と大人っぽいスリリングなスキャット曲「DAZZLING」、そして「MISTY LADY」、どれも鮮烈な個性が光る曲ばかり!!
Casiopea 「Full Colors」
鳴瀬・日山のリズム体にメンバーチェンジ後の2作目。「 FIGHTMAN」「THE SKY」などを収録。スリル・スピード・テクニック、メロディアスでポップというカシオペアの持ち味に、鳴瀬さんのヘヴィなベースが辛口で力強い味わいを加え た瞬間を、とびきりの鮮度でとらえています。
渡辺香津美「ト・チ・カ」(1980)
「UNICORN」などの名曲が入っています。存在感のある香津美さんのギターの音色と、キレのいいリズムの対比が最高! 個人的には4曲目の「KOKUMO ISLAND」は、イントロだけで泣けるほど、好きな1曲です。
Dimension「Sixth Dimension "Live"」
ディメンションは90年代にデビューしたギター・サックス・キーボードの3人によるパワフルユニット。これは彼らの初期の集大成ともいえるライヴ・アルバム。高い音楽性とテクニックが、激しく、そして見事に結晶した1枚。「Are You gonna win?」の冒頭でいきなりブロウしまくる勝田一樹のサックスは、パワフルかつ強烈!
以上10枚と同じくらいお気に入りながら、他の人と重なったので外したアルバムは以下の4枚です。

Steps「Smokin' In The Pit」(1981)
「ノット・エチオピア」でスケールアウトしまくってるマイケル・ブレッカーのサウンドは衝撃的でした。それまでライヴハウスといえば六本木ピットイン中心だった私ですが、このアルバムを聴いてから、生マイケル聴きたさ、生ガッド聴きたさにブルーノート東京にも出入りするようになったのでありました。
(ネット・ラジオ : Tee Bag)
Chick Corea and Return to Forever「Light as a Feather」(1973)
やっぱり「スペイン」のオリジナルが入ってるってことで、はずせないアルバムだと思ってます。フローラ・プリムが歌ってる1曲目「You're everything」は最近CMで使われてましたね。
(ネット・ラジオ : Spain)
Casiopea「Thunder Live」(1980)
1曲目の「SPACE ROAD」は、とにかく驚愕モノ!! 発表当時、このアルバムは非常に衝撃的だったようで、影響を受けたと語るミュージシャンも多数。カシオペアを語るうえでも、日本のフュージョンを語るうえでも、そして日本の誇るドラマー神保彰を語るうえでも、絶対にはずせない作品。
Casiopea「Make Up CIty」(1980)
あまりライヴ定番曲とか有名な曲はないのですが、聴いてみると曲と演奏のクオリティの高さに唸ってしまうアルバム。異国の香りのする「GIPSY WIND」、野呂一生のオクターヴ奏法が冴えわたる「MAKE UP CITY」が特に印象的。