Mike Mainieri 「Love Play」 ★★★ |
この作品に関しては、説明しなくとも70年代の名作であり、20世紀のFUSIONの名作であることは改めて言う必要もないでしょう。
コンポーザー、アレンジャー、ヴァイブ・プレイヤーとしてミュージシャンの全身全霊をかけた作品です。
マイクマイニエリ周辺のNYサウンドの代表作というべき作品で、FUSION必修科目です。
(ネット・ラジオ : Love Play)
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Warren Bernhardt 「Manhattan Update」 ★ |
これも外せない作品です。マイク・マイニエリと長い親交があった彼が奏でる「Sara's
Touch」は、マイニエリの作品であり「Love Play
vol2」と行っても過言ではない作品です。この作品で始めてこの曲を聴いたので、その後のサックスが入っている同作品は奇異に聴こえてしまいます。
アルバム全体が洗練されたサウンドでクラシックのような荘厳さと気品を感じる作品です。 |
Don Grolnick「Hearts & Numbers」 ★ |
NY系のドン(首領)として、数々のアルバムのプロデュースを行ってきた彼の音楽遍歴を如実に表した作品です。
マイケル・ブレッカーを全面的にフューチャーしたものでパワーを抑えて内にこもる炎を感じます。
マイケルだけでなく本人のピアノ・シンセ・その他キーボードは、W.バーンハートとはスタイルは違うんですが荘厳な気品を感じます。この作品に収録されている「Pools」、「The
Four Sleepers」をライブ・アンダー・ザ・スカイで聴いた人も多いのでは??
(ネット・ラジオ : Pools)
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Pat Metheny Group 「Pat Metheny Group」 ★★★ |
メセニーにはいろんなサウンドがあり、彼には「新しいサウンドを創るミュージシャン」というイメージがあります。
その原点というべき作品で、「First Circle」、「Letter
From Home」、「Still Life」と本作がベストだと思っていますが、
結構その時の感性により他の3つを選んでしまう時があります。
神様=マークイーガン様のフレットレスベースと、月の光のようなダニー・ゴットリーブのシンバルワークとライル・メイズの4人が対等にサウンドを作り上げている点では、他の作品とチョイ違うかもしれませんねぇ。
(ネット・ラジオ : San Lorenzo)
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Tom Scott 「Intimate Stranger」 ★★★
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この作品の前半(アナログ盤のA面)は、映像が見えてくるようなサウンドですねぇ。
どういうコンセプトで作られたか詳しいことは分かりませんが、組曲になっていまして、映画音楽を聴くような感覚でNYの光景が次から次ぎへと頭の中に浮かんでくる不思議なアルバムです。
NYの都会的なセンスがうまくポップに仕上げられた名作です。
(ネット・ラジオ : Intimate Stranger Suite Part 1 - Sudden Attraction)
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Sea Wind 「Light the light」 ★★★ |
やっぱ、これも外せませんねぇ。澄みきった高音域のポーリンの声とジェリーヘイを中心とするホーンセクション、そしてトロピカルな雰囲気のサウンドは彼らしか出来ないサウンドです。
軽快なリズムの曲、バラードどれをとっても、つなぎの曲がなくA面の一曲目に持ってきても良い曲ばかりで完成度の高さを物語っています。
(ネット・ラジオ : Light The Light)
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佐藤允彦 & Medical Sugar Bank 「MSB2」 ★ |
佐藤允彦、清水靖晃、高水健司、山木秀夫、穴井忠臣のユニットでこのバンド名義では2枚しかアルバムを出してません。このユニットを解散した後は、「ランドゥーガー」という実験的な試みを行ってます。その原点というべき試みがこのバンドです.
ウェザーリポート的なシンセサイザーを中心にサックス、ベース、ドラム、パーカッションがそれぞれ音楽の一部を成すというサウンドです。日本のメロディを洋楽に載せようという試みも行い、この作品に収録された「追分」では見事に成功しております。
解散せずに世界を目指して欲しかったユニットです。是非CD化して欲しい作品です。、 |
Nando Lauria 「Points of View」 ★ |
聴いた瞬間、体が凍りつくような衝撃的な作品は、70年代や80年代に数多くありました。
90年代に入りそれが余りなくなってきました。それだけFUSIONサウンドが熟成して、新しいアイディアや画期的なアイディアが産まれにくくなってきたんでしょう。
このサウンドを例えれば、トニーニョ・オルタ+メセニー+アズナールを3で割ったようなサウンドなんですが、これは人に紹介するのに分かりやすい例えをしているだけで、幻想的でリリカルな雰囲気はこの人独自の世界で誰も真似ができないサウンドです。ダニーゴットリーブとライルメイズが参加しているだけで買った作品ですが、そうやって選んだ作品の中で最大級の掘り出し物でした。
(ネット・ラジオ : Back Home)
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増尾好秋 「Good Morning」 ★★ |
この作品も外せません。このアルバムのサウンドが好きで当時、学生バンドをやっていてこの作品から「Believing
in Dreams」をやっていたくらいのめり込んだ作品です。
メロディ・ハーモニーの美しさは、ここに選んだ作品の中でもトップクラスです。コンポーザー・アレンジャーとしての増尾氏の才能が花開いた作品だと思います。日本のFUSIONのみならず、20世紀のFUSIONの大傑作として後世に語り継がれるべく作品だと思っております。 |
Elements 「Foward Motion」 ★ |
マーク・イーガン様を '神'として崇める私には、この作品はバイブル的存在であります。
ブ〜ンと唸るコーラス系のエフェクターがかかったフレットレスベースの音色を聴いただけで、雲間から光が差し込みそこからマークイーガン様の僕の天使が降臨なされるような衝撃と感動を覚えてしまいます。
特にマークイーガン様が、この作品に収録されておられます「Baby
Bossa」の洋に例えようもない美し過ぎるメロディのテーマをフレットレスベースでお弾かれされあそばることに至っては、至福の時を迎えてしまいます。
ハーモニック奏法での音色は天使が奏でる竪琴のような美しいものでござります。(なんか日本語が変だ)
マーク・イーガン様を守る主護神として、ダニーゴットリーブ様の月光や風をシンバルで表現なされる様子はまさに神業。
そして、クリフォード・カーター様のシンセのソロに至っては、マークイーガン様のフレットレスのソロをよくお助け申しており、コンビネーションは最高であります。
最後に控えます、ビル・エバンス様に至っては、自由奔放なソロがマークイーガン様のベースとよくマッチしております。
マーク・イーガン様とダニー・ゴットリーブ様のElementsは、企画物を除いて90年台初頭から、天の岩戸へお隠れになられまして我々の僕へお姿を現しておられません。一時もお早くお姿を現して、我々をお救い下さい。 |